2012 Fiscal Year Annual Research Report
基礎疾患をもつ子どもへのDVTMを用いた日常の身体症状緩和および教育効果の検討
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23243088
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
福田 博美 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (90299644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永石 喜代子 鈴鹿短期大学, その他部局等, 准教授 (20335128)
石井 美紀代 西南女学院大学, 保健福祉学部, 准教授 (60289600)
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Project Period (FY) |
2011-11-18 – 2014-03-31
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Keywords | 子ども / リンパ浮腫 / 影響 / リンパドレナージ / イギリス |
Research Abstract |
海外におけるDVTM式リンパマッサージの子どもへの利用状況を明らかにする目的で、「リンパ浮腫管理のベストプラクティス」を作成し、子どものリンパドレナージの国際基準を作り、先駆的な取り組みを行っているイギリスで調査を行った。イギリスのイングランド中央部で、2病院の3人の医師とリンパドレナージの施術者にインタビューを行った。医師には子どものリンパ浮腫の状況とリンパドレナージの適応状況と効果、施術者には、イギリスにおけるリンパドレナージの資格と利用状況を尋ね、以下のことがわかった。 ①イギリスにおいては、子どものリンパ浮腫の症例が少ないが、頭部・体幹は圧迫療法を用いることが出来ないことや、嫌がって外すなどの子ども特有の理由で、徒手リンパドレナージ(Manual Lymphatic Drainage:以降、MLDとする。)が選択されていた。②MLDの効果については、子どものリンパ浮腫の症例が少ないことや、16歳以下の医療目的以外の施術は認められていないこともあり、手技、利用方法、頻度などについて明らかになった。③リンパドレナージの施術資格は、フランスでは基本的に国家資格をもつ理学療法士であるのに対して、イギリスでは各リンパドレナージの協会から認定を受けた者であるという違いが見られた。④イギリスにおいてリンパドレナージは、リンパ浮腫といった医療以外にも利用されており、その範囲はリラクゼーションや健康の維持増進もあった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた研究が遂行された。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度までのフランスの情報と今年度のイギリスのインタビュー情報を、質的に比較しながら、日本での基礎疾患をもつ子どもへの実施の可能性と学習などへの影響等について、DVTM実施の身体的・心理的な測定データを加味して分析を行う。
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