2014 Fiscal Year Annual Research Report
次世代大規模探査とシミュレーションで挑む宇宙再電離
Project/Area Number |
23244025
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大内 正己 東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (40595716)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林野 友紀 東北大学, ニュートリノ科学研究センター, 共同利用研究者 (10167596)
森 正夫 筑波大学, 数理物質科学研究科(系), 准教授 (10338585)
梅村 雅之 筑波大学, 数理物質科学研究科(系), 教授 (70183754)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 銀河天文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
HSCの準備観測を終え、広帯域および本研究課題で作成した狭帯域フィルターによる観測を行った。多色カタログを作成して、遠方銀河選択を行い、本研究終了時までに約4000個の遠方銀河の検出に成功した。これらの光度関数および相関関数の解析の確立も一通り完了し、理論モデルとの比較を含めたOno et al.およびHarikane et al.による論文をまとめる段階に進んだ。一方で、既得および新規取得の広領域撮像・分光観測データに基づき、観測されたz~7銀河のLya光度密度の進化が加速していることを世界に先駆けて明らかにした(Konno et al. 2014, ApJ, 797, 16)。これは通常、Lya輝線が再電離期のIGMのHIで散乱を起こしたと解釈される。しかし、これらの結果が定量的に宇宙背景放射のトムソン散乱の光学的厚みの測定量と矛盾する可能性を示していたため、我々は宇宙再電離の物理過程に関して新たな問題提起を行った。また、再電離源の天体と似ていると考えられている銀河種族(輝線天体)を赤方偏移2前後で調べる中で、遠方銀河のアウトフロー(Harikane et al. 2014, ApJ, 794, 129)と重元素量および電離状態(Nakajima & Ouchi 2014, MNRAS, 442, 900)、中性水素(Shibuya et al. 2014, ApJ, 788, 74)、銀河周辺物質CGMとの関係(Momose et al. 2014, MNRAS, 442, 110)などの結果を得た。これらの研究結果から、天体形成を考える上で 天体と銀河間空間の関係を明らかにする重要性が認識されるようになり、新たな研究へと発展した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)