2015 Fiscal Year Annual Research Report
ウルトラ・ビスタによる初代銀河と宇宙再電離の観測的研究
Project/Area Number |
23244031
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
谷口 義明 愛媛大学, 宇宙進化研究センター, 教授 (40192637)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 銀河形成 / 銀河進化 / 超大質量ブラックホール / 観測的宇宙論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではヨーロッパ南天天文台の赤外線サーベイ望遠鏡(VISTA Telescope)の近赤外線広域サーベイプロジェクトである“ウルトラ・ビスタ (UltraVISTA)”による観測的研究を推進してきた。このプロジェクトでは高赤方偏移宇宙(赤方偏移 z ~ 7-10)の銀河探査を行い、銀河形成の初期段階の系統的な研究を行う。これらの初期銀河には第一世代星と近い性質(重元素量が極端に少ない)を持つ星々が含まれていると考えられている。高赤方偏移宇宙(赤方偏移 z <10)では、宇宙空間が完全電離されていることがわかっているが(宇宙再電離と呼ばれる現象)、本研究で得られる銀河サンプルによる宇宙再電離の物理過程を探求することが可能になる。そのため、初期銀河、第一世代星、そして宇宙再電離という3つの重要な課題を一挙に解決することができる。なお、UltraVISTAはハッブル宇宙望遠鏡の基幹プログラム“宇宙進化サーベイ (COSMOSプロジェクト)”の連携のもと推進されている。UltraVISTAのサーベイ観測は現在も進行中であるが、UltraVISTAチームは2014年1月(チームメンバーへの公開は2013年11月)にDR2(第2回目のデータリリース)を公開した。それに引き続き、本年度は15年7月までのデータを足し合わせ、DR3を公開した。DR3のデータに基づき、初期銀河、第一世代星、そして宇宙再電離について研究を進め、成果をまとめる。なお、6月にフィンランドのヘルシンキでCOSMOSプロジェクトとUltraVISTAのチーム会議に参加してチームメンバーと情報交換を行い、今後の研究計画に関する打ち合わせを行った。主たる研究成果としては高赤方偏移銀河の発見と光度関数の進化、及び新たな銀河種族の発見などがある。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(36 results)