2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23244034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
郷田 直輝 国立天文台, 光赤外研究部, 教授 (50202073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻本 拓司 国立天文台, 光赤外研究部, 助教 (10270456)
矢野 太平 国立天文台, 光赤外研究部, 助教 (90390624)
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Keywords | 位置天文学 / 銀河系 / 宇宙物理学 / 天文 |
Research Abstract |
1. コミュニティによるコアグループの形成とコミュニティの拡大:共同研究者(分担者、連携研究者、研究協力者)と今後の戦略を練る会合を開き、コミュニティのコアグループを形成し、検討を進めることとなった。さらには、平成24年度に繰り越されたが、国内研究会を開催し、JASMINEで期待できるサイエンスの検討を行い、コミュニティの拡大も行った。サイエンスの検討結果に関してはレポートとしてまとめられた。 2. Nano-JASMINEによる銀河系研究:近い将来に打ち上げ予定のNano-JASMINEに関連し、新しいデータが得られたときに備えて、太陽系近傍のダークマター量と分布に関する研究を開始した。また、固有運動の精度アップとGaiaが明るい星に対しては測定できないことを考慮し、大星団での星形成研究等、具体的な研究対象の検討を共同研究者と開始した。 3. 小型JASMINE等による銀河系研究:将来の小型JASMINEやGaia計画、及び分光による銀河系に関する観測データに備えて、銀河系バルジの構造と形成史、ダークマターを含む力学構造の構築、巨大ブラックホール形成、コンパクト天体、重力レンズといった位置天文学に関連する幅広い分野に渡って、共同研究者と連携しながら検討を進めた。 4. 国際連携:米国の地上分光観測プロジェクトであるAPOGEE計画のリーダーやチームとお互いのプロジェクトの紹介、およびサイエンス連携に関する議論を行い、連携に向けての検討を開始した。 5. プロジェクトへの反映:期待される科学的成果の検討をもとに、今後の小型JASMINE計画等へのフィードバックを行い、バルジ以外の興味ある対象天体の検討を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
位置天文観測データを用いた銀河系研究など幅広い分野の研究を行うコミュニティのコアメンバーの形成や実際のサイエンス検討の進展は予定通り順調に進んだ。予定していた会合や研究会も開催した。 また、幅広い分野における、小型JASMINEで期待できる科学的成果の検討結果もレポートにまとめられた。 さらに、海外のプロジェクト(特に米国の地上分光観測を行うAPOGEEプロジェクト)との銀河系バルジ研究に関する国際連携の検討も進み出し、国際連携は予定通り進行した。
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Strategy for Future Research Activity |
推進の基本方策は計画通りであるが、位置天文観測データを用いた研究を行うコミュニティをさらに拡大していく予定である。 また、Nano-JASMINE、小型JASMINEで期待できる科学的成果についての検討をなお一層具体的に進める。
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Research Products
(7 results)