2013 Fiscal Year Annual Research Report
r-過程重元素合成経路における中性子数126近傍核の生成分離法の開発
Project/Area Number |
23244060
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
鄭 淳讃 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (00262105)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平山 賀一 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教 (30391733)
宮武 宇也 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (50190799)
石山 博恒 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 研究機関講師 (50321534)
渡邉 裕 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 研究機関講師 (50353363)
今井 伸明 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教 (80373273)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 単一核種生成分離 / 多核子移行反応 / レーザーイオン化 / 元素選択度 / プラズマ効果 / N=126滞留核 |
Research Abstract |
本年度は、理研リングサイクロトロンからの鉄(56Fe)、キセノン(124Xe)ビームを用いて、単一核種生成分離システムKISS(KEK Isotope Separation System)の性能テスト(レーザーイオン化されたイオンの引出効率と元素選択度)を行った。鉄ビームの場合は、入射ビームをガスセルの中で停止させてからレーザーイオン化する種(オフラインでは、ガスセル中のフィラメントから蒸発する鉄の中性原子を種として使用)として鉄を用いる。キセノンビームはガスセル中の白金標的に当てると出てくる標的の反跳核を生成させるために使用した。特に、キセノンの場合には、実際にキセノンと白金標的間の多核子移行反応により標的から飛び出す標的側破片核(Pt-like Fragments)を停止させてレーザーイオン化後引き出すという、本実験における生成・分離過程をシミュレートすることと、鉄ビームを用いて得られた性能の汎用性(どの程度元素依存性があるのか)に注目した。又、入射ビームの強度を変えながら、KISSの性能がどのように影響を受けるのかを調べた。これは、ビーム照射によってガスセル中に形成されるプラズマによる効果(ビーム強度を増すと効率および選択度の劣化。ガスセル壁からの脱ガスの促進等)を調べるためである。鉄ビームを用いた試験では、構造の異なるガスセルを用いてテストを行い、ガスセルの最適化を図り、ほぼビーム強度とは依存せず、引出効率(~1/400)、選択度(100~500)が得られた。鉄の場合には、鉄が含まれているイオン(Fe, FeH2O, FeAr2)がほぼ同じ強度で観測されたが、キセノンビームを用いた試験では、PtAr2がほぼ半分を示した。引出し効率や選択度は、どちらも予測値の約1/10という段階だが、N=126滞留核近傍核のベータ崩壊寿命測定に向けて本実験の開始が可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)