2012 Fiscal Year Annual Research Report
高効率高磁束密度低速回転アキシャルギャップ型デュアル構造発電機の開発
Project/Area Number |
23246052
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
榎園 正人 大分大学, 工学部, 教授 (40136784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸高 孝 大分大学, 工学部, 教授 (50163994)
槌田 雄二 大分大学, 工学部, 助教 (80284785)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 発電機 / 高効率 / エネルギー / 磁気増速機 / ベクトル磁気特性 |
Research Abstract |
風力発電用発電機の低損失・高効率化の仕様要求は、 ①発電のための回転速度が低いため、銅損よりも鉄損が支配的な鉄機械であるため、鉄心材料の有効活用技術を背景に低損失化設計をする必要がある。 ②鉄心の単位重量当たりの発電量を増加させるためには、鉄心の高磁束密度レベルでの設計が必要で、ギャップ磁束の磁束密度を上げることが重要である。 ③通常、低速回転での発電では発電機が低速ダイレクト発電に対応していないので、機械式歯車による増速機を必要不可欠としているため、歯車の接触抵抗などによる機械損が大きく、発電機の効率を50%以下に低下させており、この機械損の大幅な低減が風力発電システムでは重要となる。 ④風力発電は発電電圧並びに回転数が変動するため、蓄電設備との整合が必要となる。 以上の問題点の解決を目指して研究を遂行し、本システムの活用として発電分散化による独立給電システムとしてファミリーマイクログリッドの構築研究に繋ぎ、発展研究を目指すことにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初掲げた研究計画から、研究の進展に伴って明らかとなった問題点を解決するため新しいベクトル磁気特性解析技術、磁気増速機の発明・開発(特許出願済み)、アキシャル・デュアルギャップ構造の発電機システムの設計・開発を行うことでき、応分の成果を出しえたものと考えている。予備段階の発電機システム(200W)は研究室のベランダに仮設置し、本研究開発の有用性を確認できた。
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Strategy for Future Research Activity |
5kW級の発電機製作(大分市内石井工作研究所に製作依頼)を試みたが、風車部の設計・製作に遅れが生じ3年の期間内に完成し、実証実験を行うことができなかった。引き続き今年度以降に継続して研究を遂行することにしている。
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Research Products
(139 results)