2013 Fiscal Year Annual Research Report
電気自動車モータ用磁性材料開発のための多機能分析磁気光学プローブシステムの構築
Project/Area Number |
23246074
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
齊藤 伸 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50344700)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 磁気カー効果 / 磁区観察 / 磁界検出 / 磁気光学スペクトル / 表面プラズモン |
Research Abstract |
電気自動車において基幹部材として用いられるモータは,軟磁性材料と永久磁石材料との組み合わせから成り立っており,各々の磁性材料の特性向上が必須である.これらの磁性材料の開発の際には,磁性材料の磁化状態とモータとしての最終形態での固定子-回転子間の漏洩磁界および磁界勾配等の静的・動的特性との相関を把握することが必須であるが,現状これを可能とする分析システムは見あたらず開発が加速できていなかった.すなわち,モータ等の巻き磁芯形態の試料に対し,非接触で磁化状態や漏洩磁界分布を評価できる分析システムの開発が渇望されていた.本研究では,低損失軟磁性材料ならびに少・脱希土類永久磁石材料の迅速な開発を行うため,「磁性材料からの漏洩磁界の空間分布を可視化する技術」と「局所領域の磁気光学効果スペクトルを短時間で検出する技術」を確立し,多機能分析磁気光学(MO)評価システムを構築することを目的とする. 平成25年度は,既得の「磁化ベクトル可視化」技術と,平成23年度に確立した「空間磁界の可視化」技術を組み合わせ,磁性材料の磁区構造観察と材料からの漏洩磁界観察を同一装置で行うシステムの開発に挑戦した.当初提案の表面プラズモン共鳴を用いる方法は,対物レンズへの落射光スポットサイズが大きく試料への入射角が厳密に制御できなかったため,イメージングプレート (反射膜付きファラデー基板) を用いてプレートの磁区コントラスト (空間磁界コントラストを反映) を観察する手法に切り換えた.成果の一例として,励磁コイルの端部からの漏洩磁界の時間分解観察が可能となった.さらに,検出光学系から分光検出器への光路分岐を設け,局所領域の磁気光学スペクトルも検出可能とした
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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