2011 Fiscal Year Annual Research Report
最適空間サンプリングによる地雷検知用レーダイメージングの効率化
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23246076
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 源之 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (40178778)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 裕也 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教 (30581045)
園田 潤 仙台高等専門学校, 知能エレクトロニクス工学科, 准教授 (30290696)
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Keywords | レーダー / 地雷検知 / 最適サンプリング / イメージング / GB-SAR |
Research Abstract |
SARは通常衛星に搭載され、地上の観測を行うリモートセンシングに使われているがGB-SAR(地表設置型合成開口レーダー:GB-SARジービーサーと発音)は地表に設置した合成開口レーダー装置である。今回は地表面や崖面の画像を3次元的に作成するのに利用している。時間をおいて繰り返しGB-SAR計測をすることで、微小な地表面の変位計測が可能になる。これを干渉測定(インターフェロメトリ計測)と呼ぶ。干渉計測を適用すれば地肌が露出する崖面について、1cm以下の変位も計測が可能である。 我々は岩手・宮城内陸地震によって発生した地滑で被災した車両の捜索を現地で行うなど、宮城県・栗原市と協力して実践的な電波科学による防災・減災技術の検証を行ってきた。栗原市では同市荒砥沢地域の大崩落現場をジオパークとして保存することなどを想定しながら、2次災害防止のための崖面モニタリングの方法について検討していたが、GB-SARがこの目的にふさわしいことが分かった。東北大学は栗原市と連携協力協定を締結し、GB-SARによる地滑り計測手法の有効性を検証する目的で、荒砥沢地区をモデルケースとしたリアルタイム連続モニタリングシステムを2011年11月に設置した。短期間のGB-SARによる崖面モニタリングでは高さ100m、幅400m程度の範囲を繰返し計測する。栗原市の現場試験では0.2mm程度の変化が捉えられている。今後5年間程度の継続を予定している。 一方、室内実験が行えるGB-SAR装置を試作し、空中に置かれた金属球をイメージングする実験で、CS(コンパクトセンシング)手法の適用を試みた。CSにより、データ取得量をナイキスト制限の10%程度にしても十分な像再構成が可能なことを示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
GB-SARによる現場計測を開始できた。CSによるデータ圧縮を実証できた。
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Strategy for Future Research Activity |
現場での実証試験を長期的に実施していく。実験室レベルでのCSの成果を実際のデータに組み込むことを検討していく。
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Research Products
(47 results)