2011 Fiscal Year Annual Research Report
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23246091
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
原田 昇 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40181010)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 章正 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (50181409)
羽藤 英二 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60304648)
谷口 守 筑波大学, システム情報工学研究科(系), 教授 (00212043)
高山 純一 金沢大学, 環境デザイン学系, 教授 (90126590)
森本 章倫 宇都宮大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30239686)
中村 文彦 横浜国立大学, 都市イノベーション研究院, 教授 (70217892)
溝上 章志 熊本大学, 自然科学研究科, 教授 (20135403)
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Keywords | 土木計画学・交通工学 / 都市計画・建築計画 / 交通まちづくり |
Research Abstract |
交通まちづくりの新しい計画手法を開発し適用すべく、ビジョン構築、調査体系、制度設計の3側面から研究活動を進めた。 ビジョン構築に関しては、小樽、松江、富山、ストラスブールの先行事例を、特にビジョン構築における争点と説得の論理に着目して再整理した。また、暮らしやすさの違いを分かりやすく説明する手法として、将来の生活のネガティブ/ポジティブストーリーをマンガにまとめた事例を取り上げ、その有用性と改善課題を議論した。さらに、「楽しく歩ける街」実現の仕掛けとして活用しうる街歩きイベントについて、国内事例と課題を整理するとともに、人々の街歩きの実態とイベントの効果を把握するための調査を実施した。 調査体系に関しては、メンバーが実施した調査・分析を下敷きに、交通まちづくりのための調査技術と分析手法の開発・適用と、調査体系のあり方に関する横断的な討議を進めた。具体的には、オールド・ニュータウンにおけるパーソナルモビリティによる高齢者のモビリティ改善(広島市)、中心市街地における歩行者回遊行動(熊本市)、鉄道車窓風景に対する認識(恵那市)などを対象とした。 制度設計に関しては、土地利用・交通施策を支えるしくみの事例の情報収集を行った。具体的には、地区評価指標を空間計画に反映させるためのしくみや取り組み、地区の交通容量の評価と都市開発のコントロールとを結びつけるしくみ、課金を通じて都心駐車場の効率的利用を図るしくみである。また、公共交通沿線への居住集約化の方策としくみについて検討するため、東京都市圏における転居実行者の意識調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
一部調査の実施の遅延のため研究費の繰越が生じたが、研究は3部会それぞれで着実に進展している。全体のまとめに向けた部会相互の情報共有も、学会の場で、あるいは地方WS、全体研究会などの機会を設けて、順調に行われている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き部会ごとの研究活動を着実に進めるとともに、成果の部会間での共有と討議、情報発信を活発に行う。 なお、制度設計部会においては、連携研究者である高橋勝美氏の異動と研究協力者であった阪井清志氏の逝去を受け、交通まちづくりの実務に携わるコンサルタントから須永大介氏(一般財団法人計量計画研究所)に連携研究者として参加いただき、体制を整えた。
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Research Products
(26 results)