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2012 Fiscal Year Annual Research Report

動作反映没入型CS開発による自転車走行空間の安全性評価

Research Project

Project/Area Number 23246092
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

屋井 鉄雄  東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 教授 (10182289)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴木 美緒  東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 助教 (20573926)
Project Period (FY) 2011-04-01 – 2014-03-31
Keywords自転車交通 / 交通安全 / サイクリングシミュレータ
Research Abstract

サイクリングシミュレータ開発に関しては,構造にかかわるコンセプトを確定した.具体的には,①進行方向を加速度センサにより計測したハンドル角度から算出,②前輪土台部のアクチュエータで段差や路面状況による振動を再現,③後輪土台部のロードジェネレータで空走状態や抵抗を再現,④仮想空間内でふらつきや傾きを感覚的に再現する,といったことである.その後,これらの組立,実装がなされ,サイクリングシミュレータの基本形が完成した.特に仮想空間内で再現するふらつきや傾きに関しては,まず車道走行する自転車の観測を行ない,そのふらつきや傾きが走行のリアリティや安全性に影響する要因であることを確認,次にふらつきや傾きにかかわるデータが速度,重心移動,ハンドルへかける力であることを文献調査により整理し,それらを自転車に搭載した速度計,ペダル踏力センサ,ハンドル負荷センサにより得るシステムを構築した.そして,中速直進時のふらつきデータを実走実験により取得した上でモデル化することで,サイクリングシミュレータに実装してその再現性を検証した.
また,自転車の関わる事故データを分析することによって,細街路同士が交差する歩道を有さない無信号交差点での事故の特徴を整理した後,危険性が高い細街路同士が交差する無信号交差点での自転車と自動車のコミュニケーション挙動をビデオ観測により整理し,仮想空間上で再現すべきコミュニケーションパターンの検討を行った.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

以下のような更なる詳細な分析と展開を検討することとしたが,サイクリングシミュレータの基本コンセプトの決定,それを反映した装置の構築が完了しており,概ね順調に進展していると考える.
・自転車と自動車の間のコミュニケーションに関しては,実地調査を行うのと同時に事故分析を用いてその特徴的な箇所を選定することとしたため,道路構造との比較は成果として出ているが,コミュニケーションのメカニズムに関しては基礎的な分析を行っている段階である.
・仮想空間内での効率的な錯綜データ取得システムの構築に関しては,実験すべきシチュエーションの抽出や,アイマークレコーダを用いた基礎分析結果を得てからの検討になるため,昨年度の段階ではその基礎的な検討を行っている段階である.
・サイクリングシミュレータの開発に関しては,基本コンセプトとその実装がほぼ完成しているものの,ハンドルおよびサドルにかかる力の入力については,プログラムとより適合するセンサの選定が必要となったため,さらなる検討を行うこととした.

Strategy for Future Research Activity

今年度は,昨年度までにおおかた組み立てられたサイクリングシミュレータの動作向上を図るとともに,その再現性検証も兼ねた実験により,自転車走行環境に関する提案を行う.
特に,車道上で自転車と自動車が混在し,交錯する場面,具体的には追い越し,すれ違い,交差点での錯綜等の挙動を再現すべくシミュレータのプログラム改良を行う.昨年度検討した運転手同士のコミュニケーション挙動の仮想空間での再現性向上,および,効率的な実験システムの構築を行うことを目的に,サイクリングシミュレータの機能を向上させていく.
また,車道上の混在空間を仮想空間内に再現し,わが国の道路状況および利用者によって引き起こされる自転車に関わる危険事象を発生させることにより,従来の空間設計基準で考慮されている項目(速度,幅員構成,交通量)の他に危険自称を誘発する要因(心的負担,走行空間の連続性,距離,視認行動を特徴付ける事象等)を詳細に分析することを目的に,アイマークレコーダを活用しながら自転車や自動者の視認行動を把握し,その特徴を踏まえて,違和感のない仮想空間内移動の実現,さらには効率良くデータを収集するための仮想空間ネットワークシステムを構築する.

  • Research Products

    (5 results)

All 2013 2012

All Journal Article (5 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)

  • [Journal Article] 都市部の歩道を有する道路における自転車事故分析2013

    • Author(s)
      鈴木美緒
    • Journal Title

      土木学会論文集D3

      Volume: 69 Pages: -

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 自転車シミュレータの開発に向けたふらつき挙動分析及び再現性検証2013

    • Author(s)
      宮之上慶
    • Journal Title

      土木計画学研究発表会・講演集

      Volume: 47 Pages: -

  • [Journal Article] An Analysis on Communication between Drivers of Vehicle and Bicycle on Intersections2013

    • Author(s)
      王貫中
    • Journal Title

      土木計画学研究発表会・講演集

      Volume: 47 Pages: -

  • [Journal Article] わが国の地方自治体における自転車走行空間整備政策の動向2012

    • Author(s)
      鈴木美緒
    • Journal Title

      土木学会論文集D3

      Volume: 68 Pages: -

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 車道上の危険箇所における自転車走行挙動分析2012

    • Author(s)
      鈴木美緒
    • Journal Title

      土木計画学研究発表会・講演集

      Volume: 45 Pages: -

URL: 

Published: 2014-07-24  

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