2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23247008
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
橋本 隆 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (80180826)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 微小管 / 植物 / 重合 / γチューブリン |
Outline of Annual Research Achievements |
1.植物個体から重合活性をもつチューブリンを効率よく精製する方法を確立した。チューブリンへテロ二量体に結合する微小管結合因子TOG1をカラムに充填した、チューブリン精製カラムを作製し、植物体粗抽出タンパク質液から直接に一段階で内在性野生型チューブリンを精製することに成功した。精製したチューブリンの翻訳後修飾を市販の動物チューブリン修飾抗体を用いて調べたところ、植物チューブリンではC末端のチロシン残基の除去は見られず、ポリグルタミン化も起こっていなかった。K40リジン残基のアセチル化は不明瞭な結果であった。また、ストレス処理した植物体から精製したリン酸化チューブリンは重合活性が低かった。さらに、ポリペプチド鎖内部にポリヒスチジンを挿入したチューブリンを発現させたアラビドプシス培養細胞から、組換えチューブリンを精製することにも成功した。
2.微小管重合活性を保持したγチューブリン含有環状複合体を精製するために、複合体因子であるMZT1aのC末端にGFPとStrepIIタグを付加した融合蛋白質を安定的に発現させたアラビドプシス培養細胞T87系統を作出した。この培養細胞系統の蛋白質粗抽出液からStrep tactinビーズを用いて目的とする複合体を精製することに成功した。この精製複合体と精製チューブリンをin vitroで混合すると、GFPで標識された複合体から効率よく微小管が重合した。今後は、精製した複合体の全構成成分を抗体やMS解析などにより明らかにすると共に、微小管依存的な微小管重合に係るオーグミン複合体を同様の手法により精製し、植物細胞で見られる微小管重合様式を再現できる可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)