2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23248042
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Research Institution | Japan International Research Center for Agricultural Sciences |
Principal Investigator |
真木 太一 独立行政法人国際農林水産業研究センター, その他部局等, その他 (80314970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
脇水 健次 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (00240903)
西山 浩司 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20264070)
守田 治 福岡大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70112290)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 人工降雨 / 液体炭酸 / 渇水 / 気象改良 / 水資源 / 航空機散布 / 積雲 / 人工降雨雲 |
Research Abstract |
平成25年度は、①12月15~16日に三宅島・御蔵島付近、②12月26日に佐賀県唐津市付近、③12月27日に愛媛県西条市付近での航空機による液体炭酸散布実験の結果を報告する。①12月15日に御蔵島西方30kmで厚さ760mの薄い層積雲に、気温-3℃、北西風時に4.0g/sで約18分間、散布高度1370mで散布した結果、高度2740~3890mに気温逆転層が顕著にあったため、機体窓への雨粒および雲底下に雨脚を確認するとともに、散布0.5~1時間後に幅2~3kmに線状に雲が消え、やがて雲に穴が開き、衛星画像上では直径約50kmの雲が消えた状況を確認した。消えた雲は雨になり、約180万トンの降水量と推定された。12月16日には三宅島の北方40kmで厚さ610mの薄い雲に、気温-2℃、散布高度1430mで散布した結果、南北に連なる雲が明確に発達し、散布後15分で機体窓に雨粒、40分後に雨脚を観測した。散布雲は南~南西の風によって流れたため、散布域の北側に人工雲域を衛星画像で確認した。②12月26日には高度2600mで厚さ1700mの層状雲に、-4℃、西南西風時に11g/sで約10分間散布した結果、雲は高度3500mに発達し、1時間後に宗像市付近で、1.5時間後に北九州市付近で明確な人工降雨域をレーダーで確認できた。③12月27日には西条市西方の高度1370mで、気温-5℃、風向西寄り時に5.5g/sで11時23~27分に散布した結果、11時45分頃に西条市中心街でやや強めの降雨があり、西条アメダスで0.5mmの降水を観測した後、急速に晴天となった。また、新居浜市および四国中央市の南部の山間部では散布30分後に降雨・降雪が目視されるとともに、1時間後までには晴天となり、レーダーには映らなくなった。以上の実験は全て成功しており、液体炭酸散布による人工降雨法の技術に関して、今後の実用化が期待される。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(26 results)