2013 Fiscal Year Annual Research Report
生後の血管新生、神経新生を制御する分子メカニズムと病態形成
Project/Area Number |
23249020
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高橋 雅英 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40183446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎本 篤 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20432255)
浅井 直也 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80273233)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | Girdin / チロシンリン酸化 / 細胞運動 / focal adhesion |
Research Abstract |
アクチン結合蛋白Girdinは増殖因子などの刺激を受けると、アクチン細胞骨格の再構成を通じて細胞運動を制御している。Girdinのリン酸化部位としてAktキナーゼによってリン酸化されるセリン1416に加え、最近EGF receptorおよびSrcによってリン酸化を受けるチロシン1764, 1798が明らかになった。これらのチロシンリン酸化の意義を明らかにするため、Y1798に対するリン酸化特異抗体を作成した。NIH3T3細胞を用いて蛍光免疫染色を行ったところ、focal adhesionにチロシン1798の特異的な染色が観察された。一方、セリン1416抗体のように、lamellipodia先端部における染色は認めなかった。生後の脳発達過程において、subventricular zoneから嗅球へ移動する神経前駆細胞にチロシン1798のリン酸化が起きていた。これら神経前駆細胞を培養して蛍光免疫染色を行ったところ、移動する神経前駆細胞の細胞質にドット状の染色が観察された。培養神経前駆細胞をSrc inhibitorで処理すると、細胞移動が障害されるとともに、チロシン1798の染色性が消失した。以上の結果より、神経前駆細胞においてはGirdinのチロシン1798はSrcによってリン酸化され、細胞移動に関わっていることが示唆された。チロシン1764に対する特異抗体も作成し、チロシン1798抗体と同様にfocal adhesionへの染色性を確認した。今後、チロシン1798に変異を導入したノックインマウスを作成し、個体レベルの機能解析を進めていくことが課題である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Proteomic analysis of Girdin-interacting proteins in migrating new neurons in the postnatal mouse brain.2013
Author(s)
Haruko Ota, Takao Hikita, Tomoki Nishioka, Mami Matsumoto, Jun Ito, Naoya Asai, Atsushi Enomoto, Masahide Takahashi, Kozo Kaibuchi, Kazuya Sobue, Kazunobu Sawamoto
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Journal Title
Biochem. Biophys. Res. Commun.
Volume: 442
Pages: 16-21
DOI
Peer Reviewed
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