2012 Fiscal Year Annual Research Report
地域医療データバンクの活用による地域医療需要と医療資源からみた地域医療の効率化
Project/Area Number |
23249027
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
梶井 英治 自治医科大学, 医学部, 教授 (40204391)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本多 正幸 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (10143306)
岡山 雅信 自治医科大学, 医学部, 准教授 (10285801)
紀ノ定 保臣 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50161526)
中村 好一 自治医科大学, 医学部, 教授 (50217915)
石川 鎮清 自治医科大学, 医学部, 准教授 (70306140)
藍原 雅一 自治医科大学, 医学部, 講師 (80360080)
関 庸一 群馬大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90196949)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 地図情報システム(GIS) / 地域医療情報 / IMES |
Research Abstract |
大規模な地域医療情報から地域医療の実態解析を行い、医療の効率化を推進するための方策を検討するために、「地域医療データバンク」にレセプト情報等を蓄積し、情報等の集約方法の検討、解析結果の2次利用方法の検討を行った。 レセプト情報は、46都道府県のレセプト情報等が集積できた。 その集積データを用いて、地域ごとの平均受療率の算定、将来患者受療数の推計等の解析を行った。さらに、地図情報システム(GIS)解析においては、患者の医療機関までの移動距離(患者住所地情報と医療機関所在地情報から医療機関までの距離・所要時間を5疾病ごとにGISを用いて算出する。)と患者・家族の負担の評価(医療機関までのアクセスに関する距離・時間についての負荷)及びテーセンポリゴン解析(医療機関への最短距離領域を、ティーセン(近接)ゾーンに分割を行い、それぞれの医療機関の位置について、距離的に最も近い居住地である範囲を表す。)を行い、医療機関ごとの医療マーケットエリアを作成することにより、地域医療の実態を可視化し、医療の地域偏在の状況等について解析を行った。 各大学との連携解析体制については、データ抽出したデータの転送方法等について検討を行った。 また、場所情報コード、GPS,IMES(Indoor MEssaging System)による位置特定システムと、医療情報の連携ができるようにシステムを構築した。それにより位置情報を利用することは、医療の効率化、質の向上に貢献することが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
レセプト情報の集約については、46都道府県の協力が得られた。各解析協力機関との連携には、ユニバーサルワンによる接続を平成25年度から行い、分散によるデータ解析が可能になる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
地域特性と医療資源活用形態を全国的に分析し、効率的な医療提供体制を解析する。医療機関の資源(医療機器、検査機器等)の利用状況を活用頻度及び地図情報システム(GIS)を用いて患者の距離・時間を算出し、地域おける医療機関の資源利用状況を算出する。 位置情報点の設置に必要な位置決定手法の検討・実証。 現存する医療機関内のGIS情報と場所情報コードのマッチング及び電子カルテ情報等とのマッチングを行う。
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Research Products
(12 results)