2013 Fiscal Year Annual Research Report
網羅的自己抗体プロファイリング法に基づく免疫性神経疾患の病態解明と治療戦略の構築
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23249048
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
辻 省次 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (70150612)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 惠子 金沢医科大学, 医学部, 教授 (30217020)
五島 直樹 独立行政法人産業技術総合研究所, 産業技術総合研究所, 研究員 (70215482)
楠 進 近畿大学, 医学部, 教授 (90195438)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 免疫性神経疾患 / 自己抗体 / プロテインアレイ / プロファイリング / 傍腫瘍性症候群 |
Research Abstract |
本研究では,生理的な構造を維持したタンパク(約19,000 種類)を網羅的に搭載したプロテインアレイを用いて,自己免疫性神経疾患,傍腫瘍性神経疾患について,その病態に関与する抗体群を体系的に,網羅的に明らかにする.これらの成果に基づき,自己免疫性神経疾患,傍腫瘍性神経疾患について,症例毎に関与する病態機序を明らかにする.まず,抗体介在性の機序が作用していると考えられる免疫性神経疾患について,詳細な臨床的検討を行い,自己免疫性神経疾患,傍腫瘍性神経疾患の症例の蓄積行い,これらの症例の中から, paraneoplastic cerebellar degenerationの9症例,抗体介在脳炎9症例,急性自律神経ニューロパチー1例,抗体介在筋炎1例を抽出して,これら20症例について,新型プロテインアレイ(アクティブプロテインアレイ)を用いて,網羅的な自己抗体プロファイリング解析を実施し,それぞれの症例で,40-60ほどの抗原を認識する抗体の存在を確認され,6例でYO抗体 (CDR2)を確認できた.同一の血清で認識される抗原間で,共通のepitopeが存在するかどうかを検索したが,異なる血清で認識される抗原間の比較に対して,同一血清で認識される抗原間において共通のepitopeが有意に高頻度に認識されるという現象は観察されなかった.すなわち,症例毎に認識される抗原が1種類ではなく,多数の抗原が,独立に認識されていることが示された.この結果は,特定の抗原を認識する自己抗体が自己免疫性神経疾患,傍腫瘍性神経疾患の発症を規定する,という従来の考えを改める必要があることを示した
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Paraneoplastic cerebellar degeneration associated with an onconeural antibody against creatine kinase, brain-type2013
Author(s)
Tetsuka, S. Tominaga, K. Ohta, E. Kuroiwa, K. Sakashita, E. Kasashima, K. Hamamoto, T. Namekawa, M. Morita, M. Natsui, S. Morita, T. Tanaka, K. Takiyama, Y. Nakano, I. Endo, H.
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Journal Title
J Neurol Sci
Volume: 335
Pages: 48-57
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Integrated view of the human chromosome X-centric proteome project2013
Author(s)
Yamamoto, T. Nakayama, K. Hirano, H. Tomonaga, T. Ishihama, Y. Yamada, T. Kondo, T. Kodera, Y. Sato, Y. Araki, N. Mamitsuka, H. Goshima, N.
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Journal Title
J Proteome Res
Volume: 12
Pages: 58-61
DOI
Peer Reviewed