2012 Fiscal Year Annual Research Report
臨地実習適正化のための看護系大学共用試験CBTの実用化と教育カリキュラムへの導入
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23249089
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
柳井 晴夫 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (60010055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井部 俊子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (50365839)
亀井 智子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (80238443)
松谷 美和子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (60103587)
佐伯 圭一郎 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (50215521)
西川 浩明 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (30208160)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | CBT / 大学共用試験 / 臨地実習 / 信頼性係数 |
Research Abstract |
平成23年度(研究1年度目)に実施した第1回CBTモニター試験の結果を踏まえ、試験問題の精選を行ったうえで第2回目のモニター試験を実施した。 1. 試験問題の精選 第1回モニター試験の結果から問題項目の正答率、困難度、および識別度を明らかにし、(1)正答率が0.9以上、あるいは0.1以下の項目、(2)合計点との相関が0.1を下回る項目、(3)識別度が極端に低い項目(おおむね0.1以下)、(4)問題項目にミスがあり正答が複数ある、あるいは正答が存在しない項目を削除した。第1回モニター試験においては、解答すべき問題項目が一人あたり400に及んでおり、試験実施時間も6時間と長時間にわたっていた。受験者の負担を考慮し今年度は(A)基礎医学、(B)看護専門科目I、(C)看護専門科目II、(D)基礎学力科目の4科目の計795問を245問からなる4つの問題セットに分け一人当たりの試験問題とし、1科目の試験時間は45分、試験全体の実施時間は4時間とした。 2. モニター試験の概要 コンピュータによる試験の実施が可能な全国22校の看護系大学にて試験を実施した(平成24年8月~10月)。モニター試験への参加者は看護系大学の3年生で785名であった。参加校のうち4校では、CBTの実施をカリキュラム上に位置付けて実施した。 3. 第2回モニター試験結果の分析 試験内容の妥当性を検討するため、モニター試験結果と受験者の学業成績との関連を分析する予定であったが、個人情報であるため開示できず入手が困難であることが判明した。そこで、当初の研究計画を変更し、モニター試験の成績と各大学のカリキュラムに関する資料を入手することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全国の看護系大学で共通して利用できるCBTのシステム構築、使用する問題項目の準備が整いつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
第2回モニター試験の結果を踏まえ、出題内容のさらなる分析、各種妥当性の検証を行っていく。また、各大学の教育カリキュラムに即した多様なCBTシステムの開発を行い、全国規模のCBT実施を看護系大学で本格的に実用化するための諸課題を明らかにしていく。
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Research Products
(1 results)