2013 Fiscal Year Annual Research Report
臨地実習適正化のための看護系大学共用試験CBTの実用化と教育カリキュラムへの導入
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23249089
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
柳井 晴夫 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (60010055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井部 俊子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (50365839)
亀井 智子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (80238443)
松谷 美和子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (60103587)
佐伯 圭一郎 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (50215521)
西川 浩明 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (30208160)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | CBT / 大学共用試験 / 臨地実習 / 信頼性係数 |
Research Abstract |
【臨地実習後の学生を対象としたCBTの実施】 3年次の臨地実習前に行ったモニター試験の結果と、実習後に同じ試験を受けた場合の結果を比較する目的でCBTを実施した。1大学において、平成24年度モニター試験を受験した学生を対象に、平成25年4月9日に、平成24年度と同一形式のCBTを実施した。問題セットや時間割も平成24年度と同一とした。受験に同意した50名が受験した。 【平成25年度CBTの実施】 平成25年度のCBTは、実施大学の対象学年全員が受験するという共用試験としての利用を想定して行った。CBTは基本的にはこれまでに作成した問題項目とシステムを踏襲しているが、昨年度の結果をもとに以下の修正を行った。 〈主な修正点〉①読解力、推理・分析力の15問を出題から除外した。②平成24年度CBTの正答率が20%を下回ったものを中心にIRT分析の結果を参考にしたうえで問題の差し替えを行った。③相互にヒントとなる出題が含まれている場合にも差し替えを行った。問題文および選択肢の修正は設問間での表記不統一を校正したものが大部分である。④CBTシステムについては、安定性と処理速度の向上および、一部デザインの改善を行った。 〈平成25年度CBTの結果〉平成25年7~10月に13校で実施した。同時刻に最大146名が受験したが、サーバやCBTシステムが原因と思われるトラブルは発生しなかった。すべての科目を受験した417名分の解答データをもとに全国平均値、偏差値を算出し、結果を受験者に公開した。 【CBTのカリキュラムへの導入に関するアンケート調査】 研究分担者、連携研究者を対象に「CBTのカリキュラムへの導入に関する課題に関するアンケート」を実施した。22大学32名から回答が得られ、結果はを全体会議で報告しディスカッションを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全国の看護系大学で共通して利用できるCBTのシステムは整備された。CBT目標としていた全参加校でのCBTのカリキュラムへの導入はできなかったが、全員受験を可能にする体制は検討することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、それぞれの大学の教育カリキュラムに即した多様なCBTシステムの開発を行い、学習の進度や実習時期に合わせたCBTの実施ができる体制を考慮する必要がある。また、全国規模のCBT実施を看護系大学で本格的に実用化するための諸課題については継続して検討していく必要がある。さらに、研究期間終了後も、出題内容の洗練、結果の分析、各種妥当性の検証を行っていくための体制を整備する必要がある。
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Research Products
(4 results)