2014 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者への「ナラティブ睡眠ケア」の創設と普及推進のための看護プログラムの開発
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23249092
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松田 ひとみ 筑波大学, 医学医療系, 教授 (80173847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳 久子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10241811)
森田 展彰 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10251068)
岡本 紀子 筑波大学, 医学医療系, 助教 (40624664)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ナラティブ睡眠ケア / 高齢者 / 会話の相手 / 男性の話し相手 / 睡眠の質 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの調査により得られた成果として、会話交流頻度および健康状態によりナラティブ・ケアの導入に配慮を有することが明らかとなってきた。今年度は、在宅高齢者に対してデータの集積を行い、ナラティブ・睡眠ケアの有用性について検討を行った。 研究対象者は、65歳以上の健康教室や老人クラブに参加している地域在住の高齢者199人であり、都道府県別に北海道、埼玉、茨城県の高齢者を対してアンケート調査および睡眠の質に関する測定(スリーププロファイラー、アクチスリープ)を行った。研究に対しては、筑波大学の医の倫理委員会の承認を得た(課題番号1051号)。 対象者199人の年齢は(SD5.77)であり、65歳以上75歳未満の前期高齢者が71.4%であった。結果として、高齢者の主観的な睡眠の質と毎日の会話の相手やうつとの関連性が見出されたものの、会話ケアの有用性については生理学的な評価などを加えて検討する必要性が示唆された。また。配偶者のいる高齢者は141人であり、各項目と有意差を示したのは「外出頻度」「夜間の排泄回数」「毎日会話をする相手は友人」であった。また、睡眠の質2群間において、性別と満足できる会話の相手の関係をみると、満足できる会話の相手が配偶者である点に有意な差がみられた(P=0.74)。満足できる会話の相手が夫は妻であるのに対し、妻は子どもや友人であり、性差が見出された。妻亡き後の夫の生活を想定すると、夫は必然的に毎日会話する相手もなく孤立感が高まる危険性がある。これが、孤独死や自殺などに関連していく可能性もあり、ひとり暮らしの男性高齢者に注目したケアの必要性が考えられた。ひとり暮らしの男性高齢者に孤独や自殺などの問題が指摘されている現状から、予防的に会話環境を充実させていくためのアプローチが必要であると考えられた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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