2011 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカ在来知の生成と共有の場における実践的地域研究:新たなコミュニティ像の探求
Project/Area Number |
23251005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
重田 眞義 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 教授 (80215962)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
曽我 亨 弘前大学, 人文学部, 教授 (00263062)
西 真如 京都大学, 東南アジア研究所, 助教 (10444473)
金子 守恵 京都大学, 人間・環境学研究科, 助教 (10402752)
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Keywords | アフリカ在来知 / 環境 / 保健 / 教育 / 文化 / 生業 / 共生 / 健康 |
Research Abstract |
本研究は、アフリカにおける「新たなコミュニティ」像を求めて、学際的関心を持つ我が国とエチオピアの研究者に地域の実務者が加わり、組織的共同研究の円滑な運営を十分に配慮しておこなう総合的な地域研究プロジェクトである。平成23年度は以下のとおり研究を実施した。 [研究体制の確立] 当初の計画に基づいてメンバーが4つの問題群にわかれ16の研究対象事例について今後5年にわたって集約的なフィールドワークをおこなうことを確認したうえで、代表者と分担者が今後の研究計画の方向性について検討した。研究支援者として時間雇用の研究員を採用して事務局を立ち上げ、計画の進行を統括し、各問題群の研究連絡を効率化した。 [研究計画および成果の発信(13.研究発表参照)] 米国民族生物学会において、在来知とコミュニティに関する研究発表と研究計画の紹介をおこなったほか、国内外の学会において、在来知の実践とその可能性について報告をおこなった。平成24年2月には、京都において国際フォーラム(Emerging Approaches to Understanding Gender-based Knowledge and Techniques in Africa)を企画開催し、ジェンダーという視点を導入して在来知と新たなコミュニティについて議論をふかめた。これに加えて、現場における人びとの実践の記述と科学的な分析を融合させて在来知をとらえる試みや、現場における人びとの実践とそれらに対する国家や制度による影響に関する成果を公刊した。ウェブサイト「アフリカ在来知と新たなコミュニティ」については、デザインやコンテンツの準備をすすめた。 [現地調査] 各問題群のなかでも、教育-共生の問題群と文化-創造の問題群を中心にフィールドワークを実施した。教育-共生の問題群では、女性の進学率の低さと地域社会における女性の社会的な立場や役割との関わりについて主に調査をおこなった。文化-創造の問題群に関しては、地域博物館の利用者の実態把握と地域の人びとと連携して展示を行う可能性について予備的な調査をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、当初の計画とおり研究体制を確立し共同研究の円滑な運営をおこなう基盤がほぼ完成した。代表者、分担者、連携研究者が、国内外の学会等や雑誌書籍等で精力的に研究計画や内容、さらには今年度の成果を発信した。現地調査もほぼ予定どおりすすめられた。ウェブサイトの公開が遅れているので、平成24年度に早急に公開することを予定しているが、それ以外の点ではおおむね順調に進展していると自己評価している。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度は、共同研究をある程度円滑に運営する基盤が整ったので、当面は大きな問題点はないと考えている。しかし、今後、エチオピアの研究者や地域の実務者との連携や情報交換をより緊密におこなったり、4つの問題群を横断するの生成と発展の系について共同研究に関わるメンバーが情報を共有し活発で建設的な議論をおこなうために、状況にあわせて国内外の体制を拡充していく必要があると考えている。
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[Journal Article] "Field Medicine" for reconsidering "Optimal Ageing"2011
Author(s)
Matsubayashi K, Ishine M, Wada T, Ishimoto Y, Hirosaki M, Kasahara Y, Kimura Y, Fukutomi E, Ling CM, Sakamoto R, Fujisawa M, Otsuka K, Okumiya K
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Journal Title
J Am Geriatr Soc
Volume: 59(8)
Pages: 1968-1970
Peer Reviewed
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