2011 Fiscal Year Annual Research Report
ディペンダビリティを備えた高性能FPGAアーキテクチャに関する研究
Project/Area Number |
23300017
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
飯田 全広 熊本大学, 自然科学研究科, 准教授 (70363512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末吉 敏則 熊本大学, 自然科学研究科, 教授 (00117136)
尼崎 太樹 熊本大学, 自然科学研究科, 助教 (50467974)
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Keywords | ディペンダブル・コンピューティング / 電子デバイス・機器 / FPGA / リコンフィギャラブルシステム / ハードエラー検出 / ハードエラー回避 / LSIテスト |
Research Abstract |
ディペンダビリティを備えた高性能FPGAアーキテクチャに関する研究に関し,本年度における成果についてまとめる. 1.入力共有に基づく論理クラスタ構造の最適化 論理クラスタ内のローカル配線リソースの削減を目的とし,新たなクラスタ構造の探索を行った.論理クラスタ内の論理セルに入力する信号は,他の論理セルと信号共有されるケースが多い.そこで,あらかじめ入力共有を行った論理セルを用意することでローカル配線の小型化を図った. 2.ハードエラー検出手法の提案 ハードエラー検出手法の研究を行った.Wilton型スイッチブロック構造に着目したテスト手法に加えて,新たに2つのテストパタンを追加し,最良条件の場合は故障スイッチを特定することができた.しかしながら,最悪条件では故障候補スイッチの範囲を16個までしか限定することができなかった.この原因として,追加経路が検出不可能な経路およびIOB内のORA構造が挙げられる.次年度はこの2点について改良を行い,検出精度を改善する予定である. 3.ハードエラー回避手法 故障検出結果をもとにタイルレベルでの故障回避を行い,その影響を調査した.故障候補数が多いケースでは回避(回路実装)に失敗するケースが多く見られた.今後はSB故障をスイッチレベルで回避する手法を確立し,検出・回避時間,デバイス性能の影響を明らかにする.また,テスタビリティを考慮したデバイス構造の検討,ツール作成を行う.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の主要4研究項目(基本論理セルアーキテクチャの研究,高信頼化手法の研究,テスト容易化設計の研究,EDAツールの研究)に対して,本年度は3項目で具体的な成果があがり,残りの1項目も来年度にはある程度の成果が出る見込みである.
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Strategy for Future Research Activity |
特に問題なし.研究計画に従って遂行する.
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Research Products
(7 results)