2012 Fiscal Year Annual Research Report
大規模マルチメディアアーカイブにおける潜在的リンク解析に基づくマイニング
Project/Area Number |
23300041
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
佐藤 真一 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 教授 (90249938)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 部分画像照合 / 放送映像アーカイブ / 映像マイニング |
Research Abstract |
大規模放送映像アーカイブ、Web上の画像・映像データ等の大量のマルチメディアアーカイブ中に頻出する、物体等に相当する部分画像を検出・同定する手法の実現を目指す。また、こうして得られる、同定された部分画像間の関連を潜在的リンクとみなし、アーカイブから得られる潜在的リンクにより構成されるグラフ構造に対するマイニング技術について検討を行う。本成果により、マルチメディアアーカイブ中の特定の物体の出現の列挙ならびにそれに基づく統計解析、アノテーション等の他のメタデータとの共起解析等による物体自動名前付け、物体認識システムの完全自動生成等が可能となる。最も重要な要素技術である部分画像検出・同定は、実現済みの映像・画像コピー検出・マイニング技術を、部分領域対応に拡張することで実現する。 平成24年度は、23年度に開発した部分領域照合技術に基づき、部分領域マイニング技術の実現を目指した。部分領域マイニング技術としては、二種類のデータベース(より具体的には放送映像アーカイブとWeb上の画像データ)との間の部分領域照合に基づくjoin処理を実現した。より具体的には、Webから取得した46000画像と、放送映像6000時間分とで、相互に同一物体を含む画像を検出した。この結果、Webと放送映像との影響解析が可能となり、双方のメディアとしての特性の違いが観測できた。現在はその効率の良いself join(アーカイブ中の全部分領域照合対の列挙)について検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定通り、構築した部分領域照合技術の映像マイニングへの拡張が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、放送映像アーカイブに対する部分領域マイニング(self join)の実現、またその応用への展開を進める予定である。
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