2012 Fiscal Year Annual Research Report
高速プロジェクタ・カメラを用いたモバイルユーザインタフェースの研究
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23300042
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鏡 慎吾 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (90361542)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ヒューマンインタフェース / 画像処理 / ディスプレイ |
Research Abstract |
本年度は,高速プロジェクタ・カメラシステムのハードウェア部の開発を進めるのと並行して,プロジェクタ・カメラ位置姿勢推定アルゴリズムの具体的実装と評価を行うとともに,プロジェクタ・カメラシステムの動きを利用するユーザインタフェースの具体的なアプリケーションを想定した検討を行った. 高速プロジェクタ・カメラシステムのハードウェア開発に関しては,前年度検討を行った動きぼけ低減のために必要なフレーム分割数と必要なフレームレートを考慮しながら,前年度に開発した透視投影変換の近似計算手法の具体的な実装方法を検討した.その結果,変換に必要な除算のうちの大部分を削除できるとともに,他の算術演算もすべて固定小数点精度での現実的な実装が可能であることがわかり,これを実際にDMD制御ボード上のFPGAに対して実装した. プロジェクタ・カメラ位置姿勢推定アルゴリズムに関しては,代表的な SLAM (Simultaneous Localization And Mapping) アルゴリズムの複数に対して,前年度検討した推定自由度削減を適用し,それらの推定精度向上と計算時間削減量の定量的評価を行った. プロジェクタ・カメラシステムの動きを利用するユーザインタフェースに関しては,プロジェクタ・カメラを搭載した携帯端末によって映像を表示する状況を想定して,映像コンテンツの検索・再生操作をプロジェクタ・カメラシステムの姿勢及び向きを利用して行うインタフェースの検討を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の研究実施計画の各項について成果が得られており,目標達成に向かっておおむね順調に進行していると考える.
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Strategy for Future Research Activity |
DMD制御ファームウェアの開発を進めて任意の透視投影変換が可能な高速プロジェクタ・カメラシステムを実装するとともに,基礎検討を進めてきたプロジェクタ・カメラシステムの位置姿勢推定手法,映像投影手法の具体的実装を行う.これらと並行して,携帯端末の動きを利用したユーザインタフェースについてもより具体的なアプリケーションを想定した検討と評価を進める.
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