2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23300047
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
長松 隆 神戸大学, 海事科学研究科, 准教授 (80314251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 直樹 神戸大学, 海事科学研究科, 教授 (90188318)
鎌原 淳三 神戸大学, 海事科学研究科, 准教授 (60283917)
山本 倫也 関西学院大学, 理工学部, 准教授 (60347606)
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Keywords | 視線計測装置 / キャリブレーションフリー |
Research Abstract |
本研究は、申請者らが開発した最新の眼球の幾何モデルに基づく手法を発展させ、視線計測を必要とする環境に柔軟に対応するというアプローチにより、様々な条件での視線計測を実現するものである。これにより、多様な環境での視線インタラクションを可能とする技術基盤の確立を目指しており、本年度は以下を実施した。 (1)高精度かつキャリブレーションフリーの3次元視線計測技術 ・モデルベースの視線計測手法の改良として、ユーザキャリブレーションフリー手法でのユーザ依存のパラメタの計算をパーティクルフィルタで行う手法を提案し、実装した。今後、パラメタ推定の精度の向上が望まれる。 ・眼球画像処理法の高度化として、基礎となる技術である2値化の手法や、ぼけを減少させる手法について研究を行った。 (2)視線計測可能空間の広範囲化の検討とシミュレータの設計 モデルベースの視線計測手法では、眼球表面での光源の反射光を利用している。角膜で反射した場合は良いが、強膜(白目)上で反射した場合は光が乱反射し視線の計測は困難になる。そのことから、計測限界が存在する。そこで、実際に広範囲の視線を計測できる環境を開発し、光源の位置を変化させることによって、計測範囲が変化するかどうかについて検討した。さらに、この視線計測可能空間は多数の円錐の組み合わせとなることを明らかにし、その円錐の式を定式化した。この計算式を用いて、カメラ・光源を設置する場合に必要なシミュレータの設計を開始した。 (3)多様な環境での視線インタラクションの実現 携帯型およびテーブルトップ型での視線計測に適用し、現在の技術での限界を把握した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
視線計測手法の改良や、視線計測可能空間の計算手法の開発などが達成できおおむね順調に進展していると考える。また、成果発表も順調に行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに密に研究者同士のコミュニケーションに努める。 成果発表を行う国際会議を設定し、それを目標に研究を実施する。
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