2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23300047
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
長松 隆 神戸大学, 海事科学研究科(研究院), 准教授 (80314251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌原 淳三 神戸大学, 海事科学研究科(研究院), 准教授 (60283917)
山本 倫也 関西学院大学, 理工学部, 准教授 (60347606)
田中 直樹 神戸大学, 海事科学研究科(研究院), 教授 (90188318)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ユーザインターフェース / 視線計測 |
Research Abstract |
本研究は、申請者らが開発した最新の眼球の幾何モデルに基づく手法を発展させ、視線計測を必要とする環境に柔軟に対応するというアプローチにより、様々な条件での視線計測を実現するものである。これにより、多様な環境での視線インタラクションを可能とする技術基盤の確立を目指しており、本年度は以下を実施した。 ①モデルベースの視線計測手法の改良: 新たなユーザキャリブレーション方法として、遠方を見るということを拘束条件にしたキャリブレーション手法を開発した。この方法では、最低、遠方の2点、精度を考えると4点以上を、事前に指定された場所ではなく、自由に見ることにより、ユーザ依存のパラメタを4つ求めるものである。求めたパラメタを用いれば、ユーザの視線を常に正確に求めることできる。 ②眼球画像処理法の高度化: 眼球画像処理法については、低解像度画像でロバストに高速に処理する手法として、画像から顔の検出と、検出した顔をパーティクルフィルタにより追跡する手法を開発した。パーティクルフィルタにおける尤度関数については、ハールライク特徴量を用いた。この際の瞳孔検出時には、光源からの反射光を効率的に消去する手法を開発した。 ③視線計測可能空間シミュレータの開発: 視線を計測できる範囲を定式化し、コンピュータグラフィックスにより、環境にどのようにカメラを設置したら、どの範囲で、視線が計測可能になるかを可視化できるようにした。モバイル端末での計測可能範囲を評価した。 ④視線計測可能空間の広範囲化を実現するプロトタイプシステムの開発:高解像度のカメラを導入し、これを用いてプロトタイプシステムの開発に着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
視線計測手法について、新たなキャリブレーション手法を開発し、視線計測可能空間シミュレータも試作しており、おおむね順調に進展していると考える。また、成果発表も順調に行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
市販の視線計測装置で安価なものが発売されたので、それを購入し、本研究課題で開発したものと比較することにより、本研究課題で開発したシステムの有効性をより客観的に評価する。 カメラを取り付ける金具などを自由に作成するために、簡単な加工機を導入する。
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Research Products
(11 results)