2011 Fiscal Year Annual Research Report
視覚メディアのための次世代マルチバンドイメージングシステムの開発と応用
Project/Area Number |
23300066
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
富永 昌二 千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 教授 (10103342)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 隆彦 千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 准教授 (30272181)
眞鍋 佳嗣 千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 教授 (50273610)
平井 経太 千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 助教 (30583405)
|
Keywords | マルチバンド画像系 / 分光画像処理 / 分光画像レンダリング / 反射モデル / 全方位光源分布 / HDR画像処理 / 色順応モデル |
Research Abstract |
1.マルチバンド画像獲得部の構築 構築済の4種類の静止画用分光カメラシステムに加えて,新たにアクティブ光源分光イメージングシステム,偏光分光カメラシステム,リアルタイム分光カメラシステム,マルチバンドスキャナをマルチバンド画像獲得系として構築した. 2.効率的な分光・偏光系の決定 チャンネル数・選択波長帯と分光情報の推定精度の関係を解析と実験によって考察し,各種分光画像解析に対して最も効率的なセンサ数とその波長帯を決定した.また,偏光イメージング系については適切な偏光フィルタの位相角や偏光度について,解析と実験によって考察した. 3.絵画のディジタルアーカイブ キャンバス上の油彩画,画用紙上の水彩画,および版画を対象として,3次元形状情報,分光反射率,さらに反射モデルパラメータの推定精度の改善を行った.また油彩画の3次元形状復元を詳細検討した. 4.全方位マルチ照明環境の計測と解析 自然環境下で分光カメラから全方位画像を獲得するシステムを開発し,一年間の各季節において色信号(分光分布)の特徴を解析した.人工光源が重畳した照明光源を推定する方法は開発中である. 5.マルチバンドステレオシステムとアルゴリズム開発 視差のあるマルチバンドカメラ画像から得られた2枚のステレオ画像から,3D画像を高速に生成するためのシステム構築とアルゴリズムを開発中である. 6.照明環境システムの構築 24年度に計画していた照明環境の構築を開始した.照明装置を購入し,基本性能の測定調査を行った.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画にしたがって計測装置を購入し,システム構築が順調に推移した.一部のアルゴリズムは開発継続中であるが,手法の開発は予定通り進めており,次年度の照明環境システムの構築にも着手し,研究はおおむね順調に進展していると言える.
|
Strategy for Future Research Activity |
順調に研究が推移していることから,当初の計画にしたがって,研究を推進する予定である.
|