2011 Fiscal Year Annual Research Report
情報検索における検索語の選択と結果評価の脳活動データの解析
Project/Area Number |
23300088
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
中山 伸一 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (60155885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上保 秀夫 筑波大学, 図書館情報メディア系, 助教 (00571184)
真栄城 哲也 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (30361356)
北村 達也 甲南大学, 知能情報学部, 准教授 (60293594)
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Keywords | 情報検索 / 脳活動 / fMRI |
Research Abstract |
8人の被験者を対象に,脳活動データ実験を実施した.これらは予備実験として位置付けられ,研究開始時に計画していた被験者実験の手順を確認し,問題点を明らかにし,改善した.まず,被験者がfMRI装置内で画面に表示される文章を読んでいる状態や,注視点を見ている状態の把握と,データ解析で判断情報として使うことを目的とし,被験者の目の状態や動きをビデオ撮影するための治具を制作した.この治具は,fMRI内に設置するために非磁性体の材料が使われている.予備実験で撮影した動画で,目の状態が取得できていることを確認した.次に,被験者実験の手順であるが,以下の点を検討した.検索実験と対照実験の実施順序について,複数のパターンを試行し,実験時間の制限を含めた制約内で最良の順序を決定した.また,検索結果を表示する際に,見やすさや内容の把握のしやすさを考慮し,これについても複数の表示パターンを試行し,最終的な表示内容およびレイアウトを決定した.さらに,残存時間の表示も組み込んだことで,被験者が必要とする情報を提示することができる.被験者実験で用いる検索システムについては,本研究の実験条件に最適化したシステムを構築した.文章データコレクションの選択,文章データの整形およびインデクスの生成,検索インタフェースの構築,検索結果の生成プログラムを作成した.この検索システムが出力する検索結果を表示するため,fMRI装置と連動して動作する刺激提示プログラムを開発した.このプログラムは,予備実験で確定した実験の実施手順を実行する.さらには,刺激提示プログラムの実行と,検索システムの実行の両者の同期についても複数のパターンを試行し,最適な手法を決定した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
被験者8人の脳活動データ実験によって,実験手法の問題点の抽出および改善を行なった.また,検索対象とする文章コレクションについても問題点の改善について検討し,解決策を見出した.
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Strategy for Future Research Activity |
構築している検索文章コレクションを対象として,改善した実験手法を用いて,予定している被験者数の脳活動データ実験を実施し,解析を行なう.
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