2011 Fiscal Year Annual Research Report
学校図書館におけるメディア活用の多様性が学習活動に及ぼす影響に関する研究
Project/Area Number |
23300090
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
河西 由美子 玉川大学, 通信教育部・教育学部, 准教授 (10365869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
駒谷 真美 昭和女子大学, 人間社会学部, 准教授 (20413122)
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Keywords | 学校図書館 / 情報メディア / 学習環境 / メディアリテラシー / 情報リテラシー / 幼児教育 / 接続期教育 / 学習情報源 |
Research Abstract |
本研究の目的は、異なるメディア環境にある学校図書館を比較することにより、多様な学習情報源が整備されることの教育的な意義を明らかにすると共に、メディア環境が幼・小接続期の幼児・児童に与える影響を明らかにすることである。 平成23年度の研究実施計画については、おおむね計画どおり推移した。実績は以下のとおりである。 1.研究対象校の選定:玉川学園高学年(中3~高3)および神奈川県立田奈高等学校を調査対象校として選出した。またそれぞれの学校図書館担当者と協議の機会をもった。対象校選定の過程では、連携研究者である桑田てるみ氏に、学校図書館における多様な活動についての事例校紹介を依頼し、選定の参考とした。 2.質問紙調査の実施:玉川学園幼稚部保護者向けの質問紙調査を実施した。調査結果は集計が完了し精査中である。 3.海外視察調査の実施:追加計画として、研究代表者による海外の学校図書館調査を実施し、大英帝国およびベルギー王国にて、それぞれ学校図書館団体および中等学校図書館・公共図書館児童サービスの視察を実施した。 4.国内視察調査の実施:追加計画として、研究代表者・分担者・連携協力者および研究協力者(平成24年度の研究対象校勤務者)が参加して国内先進メディア施設を有する学校の学習環境視察を実施し、教育・図書館関係機関で情報交換を行った(訪問先:沖縄県うるま市アミークス国際学園・沖縄国際大学・沖縄県立図書館)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度は、東日本大震災の影響により、使用可能予算の見通しが立たず、本来は4月から執行する予定の予算執行が7月以降にずれ込み、夏期休暇をはさんで、実質的には年度後半からの予算執行となった。そのため本研究では、研究助手の採用が予定どおりに実施できず、人的整備の点で大きな遅れが生じたが、平成24年度の学校現場での調査に向けて最低限の研究計画は執行できた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は、複数の学校図書館における実践を計画しており、そのために研究代表者の労力の大半はそこに注入されることとなる。並行して研究分担者の平成23年度の事前調査を踏まえた幼少期接続のメディアプログラムも学校図書館において実践される予定である。問題点は特にない。
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Research Products
(6 results)