2012 Fiscal Year Annual Research Report
学校図書館におけるメディア活用の多様性が学習活動に及ぼす影響に関する研究
Project/Area Number |
23300090
|
Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
河西 由美子 玉川大学, 通信教育部教育学部, 准教授 (10365869)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
駒谷 真美 昭和女子大学, 人間社会学部, 准教授 (20413122)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 探究学習 / 学校図書館 / 情報行動 / 授業計画 / guided inquiry / 米国 / 国際情報交換 / 教員研修 |
Research Abstract |
本研究では、異なるメディア環境にある学校図書館を比較することにより、多様な学習情報源が整備されることの教育的な意義を明らかにすると共に、メディア環境が幼・小接続期の幼児・児童に与える影響を明らかにすることを目指している。平成25年度は、当初以下の4点を計画していたが、主たる研究対象校である玉川学園の実践および研究を深めるための海外研修への参加が、年度開始後に決定したため、年度前期に予定していた1から3については中止となり、最終年度に実施を延長せざるを得なかった。 1.調査対象校2校の学校図書館活動に関する質的データの収集: メディア活用先進校と公立一般校における学校図書館活動をおよび授業を、各学期間一定日数観察・記録し、フィールドワークや授業研究のアプローチによって学校図書館メディアの活用が学習活動に与える影響についての質的なデータを収集する。2.上記データの質的分析 3.生徒の意識調査: 調査対象校の生徒に対して質問紙調査を行い、学校図書館で多様なメディアが活用されている(いない)ことへの意識や評価および学習への動機付けとの関連性について調査する。 以下の4については予定どおり完了することができた。 4.幼児期と児童期の接続期に関する調査((1)接続期に適した学校図書館の活用プロジェクトを作成 (2)接続期に適した学校図書館の活用プロジェクトを実践) 上記1から3の代替活動として、米国ニュージャージー州立ラトガース大学における探究学習デザイン研修会に、研究協力校の教員3名と連携研究者1名・研究代表者が参加し、最終年度の実践および分析枠組みに貢献すると考えられる知見が得られた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成23年度末に、米国ニュージャージー州立ラトガース大学における探究学習デザイン研修会への参加公募が発表され、平成24年度4月に研修参加の許可が下りた。 平成24年6月に、研究協力校の教員3名と連携研究者1名・研究代表者が参加し、最終年度の実践および分析枠組みに寄与する知見を得ることができた。 一方で、24年度前期に研修が行われたため、当初予定していた、「研究実績の概要」に記述した1から3についての実践およびデータ収集は中止とせざるを得ず、最終年度に実施を延長することとなった。
|
Strategy for Future Research Activity |
昨年度に実施を予定していた以下の研究について、昨年度の研修参加で得られた米国探究学習研究の知見を加えて実施する。 1.調査対象校2校の学校図書館活動に関する質的データの収集: メディア活用先進校と公立一般校における学校図書館活動をおよび授業を、各学期間一定日数観察・記録し、フィールドワークや授業研究のアプローチによって学校図書館メディアの活用が学習活動に与える影響についての質的なデータを収集する。 2.上記データの質的分析 3.生徒の意識調査: 調査対象校の生徒に対して質問紙調査を行い、学校図書館で多様なメディアが活用されている(いない)ことへの意識や評価および学習への動機付けとの関連性について調査する。 問題点: 最終年度にデータ収集および分析がずれ込んだため、中学・高校の学年度末まで情報収集を継続する必要性も予想され、成果報告書の作成などの時間が不足することが危惧される。また年度内の成果発表の機会も限られることを懸念している。
|
Research Products
(6 results)