2011 Fiscal Year Annual Research Report
モデルベース認知科学教育の展開と学習ツールとしてのモデルの機能の探求
Project/Area Number |
23300100
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
三輪 和久 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (90219832)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 純哉 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 助教 (40397443)
中池 竜一 京都大学, 教育学研究科, 助教 (00378499)
齋藤 ひとみ 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (00378233)
小島 一晃 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教 (30437082)
|
Keywords | 認知科学教育 / 学修支援 / プロダクションシステム / 認知モデル |
Research Abstract |
教育プロダクションシステムに関しては,システムのモデル構築支援機能を充実,インタフェースを洗練させ,システムの完成度を高めた。統合学習環境「どこでもモデル学習環境」に関しては,本統合環境の「導入」に関わるセクションを開発することを通して,統合学習環境の基本仕様を決定した。これらの「どこでもプロダクションシステム」「どこでもモデル学習環境」が,実際の授業の中でどの程度有効に機能するのかを,実践的に検討した。具体的には,三輪・齋藤が担当する認知科学関係の授業の4コマ程度において,両システムを導入した授業実践を行い,システムの動作確認や,アンケート等を通したユーザ評価を行った。そこで得られた結果に基づき,システムデザインを改良した。また,当初の仮説として,モデルを計算機で実行できる形式で記述することにより,モデルの動作結果を通してモデルの妥当性が検証できるようになり,内省活動に関して仮説検証のループを回すことができるようになることが期待された。実験を通して実際にそのプロセスが生じることを確認するための基礎的な予備実験を実行した。おおむね良好な結果を得たので,実験のデザインをさらに精緻化し,次年度以降の本格的実験の実施の準備を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
システムの開発は順調に経緯した。実験に関しては,初年度の目標を達成し,次年度への足場を確かにした。
|
Strategy for Future Research Activity |
・システムデザインを改良し,初年度の「導入」に続いて,「宣言的記憶」「手続き的記憶」「記憶」といったトピックスに関する教材を充実させる。 ・主に2つの実験(メンタルモデル形成実験,および理論ベースデータ解釈実験)を行う。
|
Research Products
(2 results)