2013 Fiscal Year Annual Research Report
興奮性および抑制性アストロサイトの局在と産生機序解明
Project/Area Number |
23300136
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Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
池中 一裕 生理学研究所, 分子生理研究系, 教授 (00144527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古家 喜四夫 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (40132740)
並木 繁行 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90452193)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 神経科学 / 薬理学 |
Research Abstract |
1)アストロサイトからのATP放出機構の解明 これまでに、高感度イメージングによって観察される、培養アストロサイトからの爆発的なATP放出は、薬理学実験の結果により、ヘミチャネル、P2X7レセプター、マキシアニオンチャネルの3種類のチャネルから協調的に放出されることを明らかにしている。また興味深いことにこの爆発的なATP放出には開口放出が関与しないことも薬理学実験から分かっている。今年度はこれをさらに詳細に解析した。3種類のチャネルの阻害剤のうち2種類を混合したときの放出イベントの数を調べた。その結果ヘミチャネルの阻害剤があると有意に放出イベントの数が減少した。このことはヘミチャネルが他のチャネルとの協調的な放出に重要であることを示している。また開口放出がこの系で観察されるATP放出に関与しないことをさらに補強するため、ATPを分泌顆粒に輸送する分子の発現を抑えた培養アストロサイトでATP放出を調べた。その結果やはり放出のイベント数は抑制されなかった。さらに、より生体内に近い状態でもこのような爆発的なATP放出が見られるのかを確かめるため、脳スライスを用いて観察を行った。グルタミン酸添加により大脳皮質スライスから培養大脳皮質アストロサイトと同様の爆発的なATP放出がみられ、培養細胞のみならずより生体内に近い環境でも爆発的なATP放出が見られることを示した。以上の結果は論文としてまとめられ、現在投稿目前である。 2)ATPとグルタミン酸同時イメージングの開発 大脳皮質培養アストロサイトからのATPとグルタミン酸同時イメージングに向けて、様々な刺激を行い、イメージングシステム設定変更も含め検討を重ね、グルタミン酸を放出するアストロサイトの分布を調べたが、放出するアストロサイトの数が少なく、放出も弱かった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)