2013 Fiscal Year Annual Research Report
オプトジェネティクスを用いた覚醒と依存形成に関わる神経機構の解明
Project/Area Number |
23300142
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山中 章弘 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (60323292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 謙二 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (30329700)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 睡眠覚醒 / オレキシン / 依存 / 遺伝子改変マウス / 光遺伝学 |
Research Abstract |
ナルコレプシーは、覚醒が維持できず、いかなる状況においても眠りに落ちてしまう睡眠障害である。これまでの研究から「ナルコレプシーはオレキシン神経の脱落が原因」であり、オレキシン神経系が睡眠覚醒調節において重要な役割を担っていることが分かってきた。一方、オレキシン神経が依存形成にも重要であることも報告された。ナルコレプシー患者が依存を生じやすい薬物で治療されるにもかかわらず、ほとんど依存を形成しないことが知られている。アルコールやたばこなどの嗜好品や薬物などに依存が形成されるメカニズムは未だに十分解明されていない。本研究では、神経活動の光制御を可能にする分子をオレキシン神経特異的に発現させ、その神経活動を人為的に操作することによって、個体レベルにおいて睡眠覚醒調節および、依存形成のメカニズムを検討した。また、オレキシン神経特異的な運命制御によって、オレキシン神経細胞だけを任意の時期に脱落させることが可能なナルコレプシーモデルマウスを作成し、オレキシン神経系が睡眠覚醒と依存形成の両方を調節する仕組みを明らかにした。約85%のオレキシン神経細胞の脱落によって、睡眠覚醒の分断化が認められ、95%の脱落によって脱力発作が認められた。GHB(γハイドロキシブチレート)がナルコレプシーの治療に用いられていることから、GABAB受容体アゴニストであるバクロフェンを用いてこれらのマウスの症状を改善できるかどうか確認した。バクロフェンの作用はGHBよりも強く、ナルコレプシーの治療に有用であることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(30 results)
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[Journal Article] Greatly increased numbers of histamine cells in human narcolepsy with cataplexy2013
Author(s)
John J, Thannickal TC, McGregor R, Ramanathan L, Ohtsu H, Nishino S, Sakai N, Yamanaka A, Stone C, Cornford M, Siegel JM
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Journal Title
Ann Neurol
Volume: 74
Pages: 786-793
DOI
Peer Reviewed
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