2014 Fiscal Year Annual Research Report
アルツハイマー病モデルサル、脳におけるヒト変異型APP強制発現と老人斑形成
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23300155
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
中村 紳一朗 滋賀医科大学, 動物生命科学研究センター, 准教授 (50307980)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 尚巳 日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00326828)
西村 正樹 滋賀医科大学, 分子神経科学研究センター, 教授 (40322739)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | AAVベクター / アミロイドβ / アルツハイマー病 / カニクイザル |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度、変異型アミロイド前駆体タンパク(swAPP)とタグであるFLAGを組換えたアデノ随伴ウイルス-1(AAV-1)、swAPP+FLAG+AAV-1を作製した。HEK293細胞へのトランスフェクトし、感染性と目的の産物を確認したが、マウスへの脳内接種では目的の産物が確認できなかった。
今年度は接種する力価を上げ、新生子マウス各群5匹に3X10Λ12/ml swAPP+FLAG+AAV-1、5X10Λ12/ml swAPP+FLAG+AAV-1、PBSを各1μl接種した。さらに5週のマウス各群5匹に5X10Λ12/ml swAPP+FLAG+AAV-1、PBSを10μl脳定位固定装置で接種した。3か月後に安楽死とし、脳を摘出、一部は可溶性分画と不溶性分画とに分けてタンパクを抽出、他の一部はパラフィン切片を作製した。抗FLAG抗体、抗APP抗体、抗swAPP抗体および抗アミロイドβタンパク(Aβ)抗体に対するウェスタンブロットと免疫染色、Aβに対するELISAを行った。5X10Λ12/ml接種された群ではウェスタンブロットで抗FLAG抗体に対する特異バンドと免疫染色で神経細胞一部のアストログリアに陽性像を認めた。3X10Λ12/ml接種された群では、5X10Λ12/ml群よりも弱い抗FLAG抗体に対するウェスタンブロットの陽性バンド、少数の免疫染色陽性像を認めた。抗APP抗体の陽性像は各群、差はなかった。抗Aβ抗体および抗swAPP抗体では陽性像は見られなかった。FLAG陽性細胞には目的の遺伝子が導入できたと考えられた。ELISAでは5X10Λ12/ml群で高濃度のAβが検出された。
カニクイザル各群3例の脳幹部に5X10Λ12/ml swAPP+FLAG+AAV-1とPBSを100μl脳定位固定装置で接種したが、解析が期間内に間に合わず、この先解析を行う予定である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)