2012 Fiscal Year Annual Research Report
心筋梗塞発症および冠動脈病変不安定化に関わるバイオマーカーの同定
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23300157
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
塩見 雅志 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50226106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 達郎 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (00379413)
伊藤 隆 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 助手 (30135793)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 疾患モデル動物 / 心筋梗塞 / 冠動脈病変 / 血清マーカー / メタボーローム解析 / WHHLMIウサギ |
Research Abstract |
平成24年度の研究計画に基づき、以下のとおり実験を実施した。 1.平成23年度に引き続き10匹のWHHLMIウサギ(A群及びB群、B群はA群から2か月遅れて実験開始)について心電図および心エコー図をモニターし、4月齢ごとに採血して血清を凍結保存した。 2.A群のWHHLMIウサギでは5匹中3匹が12月齢以降に心筋虚血を示唆する心電図変化(ST低下、ST上昇、T波逆転、R波減高、Q波出現)を示したため、16月齢以降は1か月ごとに心電図、心エコー図を記録し、採血・血清の凍結保存を実施した。B群のWHHLMIウサギが16月齢で1匹、18月齢で1匹が死亡したことから、当初24月齢で安楽死して冠動脈病変と心筋病変を評価する予定であったが、20月齢で安楽死することに変更した。A群のWHHLMIウサギ5匹についてはすでに安楽死を行い、冠動脈及び心臓の病理組織標本の作製を開始した。 3.B群では、16月齢で1匹、18月齢で1匹が心死亡(心電図から心筋梗塞の発症が疑われる)し、生存しているWHHLMIウサギの1匹で心筋虚血を示唆する心電図変化(ST低下、ST上昇、T波逆転、R波減高、Q波出現)が観察されている。生存しているWHHLMIウサギも20月齢に達した時点(2013年4月)で安楽死し、病理組織標本を作製する予定である。 心電図および心エコーの計測結果およびB群のWHHLMIウサギの死亡により、実験に使用した10匹中6匹で心筋虚血が示唆されたことから、これらの6匹と心電図および心エコーで異常を示さなかったWHHLMIウサギの血清測定項目(平成25年度に解析)を比較することによって、心筋虚血に関連する血清マーカーの候補を同定できると期待できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
心筋虚血を示唆するウサギ10匹中6匹認められたことから、心筋虚血が示唆されたWHHLMIウサギと以上を示さなかったWHHLMIウサギを比較することによって、本研究課題の目的である血清マーカー候補の同定が可能になったと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り、次のとおり研究を推進する。 ・平成25年度には、現在までに安楽死したWHHLMIウサギ(A群およびB群、計10匹)の冠動脈および心筋の病理組織標本を作製して病変の解析および定量評価を実施するとともに、現在まで凍結保存していたA群およびB群の血清を用いて各種測定を実施し、動脈硬化病変、心筋病変、心電図、心機能(心エコー)の結果との相関解析を実施する。 ・本年度から新たにWHHLMIウサギ12匹(C群6匹、D群6匹)を生産し、4月齢から採血・血清の凍結保存および心電図、心エコーの計測を4か月ごとに実施し、それぞれ20月齢に達した時点で安楽死して冠動脈病変および心筋病変病理組織学的に評価し、心電図、心エコー、血清測定項目との相関を解析する。 ・A-D群のWHHLMIウサギのデータを総合して(合計22匹)、急性心筋虚血およびその原因になる不安定動脈病変に相関する血清マーカーを同定する。 現在のところ研究遂行上支障となる問題は発生していない。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Evaluation of atherosclerotic lesions using dextran- and mannan–dextran-coated USPIO: MRI analysis and pathological findings2012
Author(s)
Tsuchiya K, Nitta N, Sonoda A, Nitta-Seko A, Ohta S,Takahashi M, Murata K, Mukaisho K, Shiomi M, Tabata Y, Nohara S
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Journal Title
International Journal of Nanomedicine
Volume: 7
Pages: 213-226
DOI
Peer Reviewed
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