2012 Fiscal Year Annual Research Report
高分子材料へのエフェクター機能創り込みによるインテリジェント・ナノキャリアの構築
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23300179
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
原田 敦史 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50302774)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 遺伝子ベクター / ナノキャリア / 高分子材料 / エフェクター機能 / DNA凝縮 |
Research Abstract |
本年度は、樹状高分子であるpolyamidoamine (PAMAM) dendronの先端部へpoly(ethylene glycol) (PEG)鎖を導入することによって得られる多分岐PEGのフォーカルポイントのアミノ基からアミノ酸無水物の開環重合により合成される多分岐PEG導入poly(L-lysine)(maPEG-PLL)についてplasmid DNAと混合することによって形成されるpolyplexの形態が多分岐PEG部の排除体積によって制御され、sphere、nanorod、nanofiber polyplexの調製が可能であることが確認された。さらに、この形態は転写・翻訳過程へ影響を及ぼし、より伸びた形態のpolyplexが効率良い転写・翻訳過程を示すことが確認された。 また、ポリマー内でより効率よく多分岐PEGの排除体積効果を示させるために、多分岐PEGのフォーカルポイント官能基の変換により重合性基を導入し、カチオン性ビニルモノマーとの共重合の検討も行い、導入効率の改善の検討は必要であるが、多分岐PEG部をもつポリカチオンの合成に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請時に計画した通り研究計画が進行し、種々組成のカチオン性高分子の合成法を確立し、その機能評価として、DNA凝縮、polyplex形態を中心に研究を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である本年度は、これまで検討してきた内容の遺伝子ベクター設計における有用性を実証することに重点をおいて研究を進めていく。
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Research Products
(5 results)