2011 Fiscal Year Annual Research Report
リンパ節転移の治療を目指したナノバブルと超音波を用いた超選択的分子導入法の開発
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23300183
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小玉 哲也 東北大学, 大学院・医工学研究科, 教授 (40271986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤川 重雄 北海道大学, 大学院・工学研究科, 名誉教授 (70111937)
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Keywords | ナノバブル / リンパ節 / 転移 / デリバリー |
Research Abstract |
90%以上の「がん」による死亡は「転移」に起因する.転移は血行性転移とリンパ行性転移に大別され,転移治療法は主に血液循環に基づいて展開されてきた.本研究ではリンパ行性転移の治療を目的として,プログラムリンパ節転移マウスを使用し,薬剤封入ナノバブルと超音波を用いた,リンパ管経由による腫瘍新生血管を標的にした超選択的な分子導入法の開発をおこなう.ナノバブルと超音波を用いた分子導入法は,非侵襲的に遺伝子などの高分子を組織選択的に導入することが可能であり,がんや心臓血管疾患などの治療への応用が期待される.本研究では,本研究申請代表者らが開発に成功したプログラムリンパ節転移マウスを使用し,ナノバブルと超音波を用いたリンパ管経由による転移リンパ節内の腫瘍新生血管を標的にした超選択的な分子導入法の開発を目的とする・本年度は、以下の成果を得た. (1)リンパ管,リンパ節内でのナノバブルの流動特性を明らかにした. (2)腋窩リンパ節内のリンパ流路内を移動するバブルを破壊することで,リンパ管壁外にあるリンパ球に蛍光分子を導入することができた. (3)鼠径リンパ節から腋窩リンパ節に向かうリンパ管内を流れる蛍光溶液の流動特性を明らかにした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究分担者ならびに共同研究者との連携が十分におこなわれ,かつ,実験計画を無理なく終えることができたため.
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Strategy for Future Research Activity |
研究分担者ならびに共同研究者との連携を十分におこない,当初の研究計画を遅延なく終了させる予定である.また,新たに発見する研究成果に関しては,当該研究に資する形で発展的に取り入れる.
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Research Products
(9 results)