2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23300187
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
桑原 義彦 静岡大学, 工学研究科, 教授 (00313932)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阪原 晴海 浜松医科大学, 医学部, 教授 (10187031)
小倉 廣之 浜松医科大学, 医学部, 助教 (50402285)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | マイクロ波 / 逆散乱問題 / 乳癌 / 電磁界解析 / 繰り返しアルゴリズム |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度は,マイクロ波トモグラフィ用のセンサーを試作評価するとともに,実アンテナを使った画像回復について検討した.マイクロ波トモグラフィでは,コンピュータでモデル化した乳房と撮像システムについて電磁界解析を行い,実際の測定データと比較しながら,繰り返しアルゴリズムを使って乳房内の複素誘電率分布を推定していくので,モデル化誤差を極力排除する必要がある.このため,センサーに用いるアンテナはモデル化しやすい簡単な構造のプリント板ダイポールとした.正確に電磁界を解析するため市販の電磁界解析シミュレータを用いることとし,センサーのCADデータをインポートして電磁界を解析することとした.シミュレータとしてGPUにより高速化が可能なxFDTDが最良と判断した.xFDTDにより1放射につき15分でセンサーと乳房を含むシステムの解析が可能である.一方,測定データの多様性が逆散乱問題の悪条件を緩和することから,偏波面を変えて送受信するセンサーを提案し,悪条件問題に対する改善を条件数の観点から定量的に評価した.繰り返し手法を用いる逆散乱問題では,測定点での電界群と感度行列から複素誘電率の更新量を定めるが,実際に測定可能な量はアンテナ出力でのSパラメータである.現在,Sパラメータとダイポールの放射中心での電界の相関が高くないため,画像回復が不完全である.測定点での電界をどのように正確に取り出すかが今後の課題である.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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