2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23300194
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
秋山 いわき 同志社大学, 生命医科学部, 教授 (80192912)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 信行 自治医科大学, 医学部, 教授 (10245053)
安田 是和 自治医科大学, 医学部, 教授 (40158001)
新田 尚隆 独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (60392643)
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Project Period (FY) |
2011-11-18 – 2014-03-31
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Keywords | 温度上昇 / 組織損傷 / 造影剤 / ウサギ / 肝臓 / 心臓 / 骨 / 心電図 |
Research Abstract |
音響放射力インパルス(ARFI:Acoustic Radiation Force Impulse)を用いた組織硬度の診断は、すでに臨床応用されている。ARFIでは従来の超音波診断装置に比べて強い超音波を用いるため局所的な温度上昇や組織損傷を引き起こす可能性あり、また、超音波造影剤との併用による損傷の増強が起こりうるため検討を行った。 対象となる組織は肝臓(温度、組織)、骨(温度)、心臓(不整脈誘発)とした。ウサギは日本白色のオス、体重3kgを用い、全身麻酔下に実験を行った。超音波造影剤はペルフルブタンを用いた。肝臓・骨の温度上昇については、ARFI照射用振動子の焦点(肝臓内・骨表面)に熱電対を留置し温度の測定を行った。肝臓の組織については、照射を行った後、ウサギを覚醒させ照射24時間後に組織を採取した。心臓については、心電図波形に同期してARFI照射を行い、造影剤の非投与もしくは投与下における波形の変化を記録した。 肝臓の温度上昇については、Mechanical Index (MI)4、Pulse Duration 10 msの条件によるARFI照射により1-5℃の温度上昇が確認されたが、造影剤投与による差を認めなかった。骨については造影剤の影響は検討していないが同様の照射条件で2-6℃の温度上昇を確認した。肝臓の組織については、光学顕微鏡、電子顕微鏡ともに肝細胞内に空胞を認めたがアポトーシスの所見ではなかった。心臓については、同様の条件で造影剤非投与下では出現しなかった期外収縮波形が造影剤投与下には観察され、単回静注よりも持続点滴のほうが発現頻度の増加を認めた。MI 1.8では造影剤の投与下にも期外収縮は観察されなかった。いずれの結果もさらに評価・検討が必要であるが、ARFIを用いた超音波検査を行う際には骨の介在を避け、MIなどのパラメーターに配慮を要する。特に心臓においては造影剤との併用にも注意を要する。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)