2012 Fiscal Year Annual Research Report
軟骨幹細胞をモチーフとしたマルチモダルリハビリテーション手法の確立
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23300199
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
青山 朋樹 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90378886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒木 裕士 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20170110)
高桑 徹也 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40244933)
三浦 美樹子 島根大学, 医学部, 助教 (40447925)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | リハビリテーション |
Research Abstract |
当該研究は軟骨幹細胞の存在の証明、細胞を取り巻く環境構造、軟骨幹細胞に与えるリハビリテーションの影響を、解剖学、病理学、分子生物学、薬理学、再生医学、リハビリテーション医学の多方面からアプローチしている。これまでは関節軟骨の研究は別々に実施していたため、研究開発のストラトジーが作りにくく、散逸していたものを、軟骨幹細胞というキーワードで集学的に実施しているのが当該研究の特徴である。 これらの検証のため、①構造(解剖学、病理学アプローチ)、②シグナル(分子生物学、薬理学、再生医学アプローチ)、③理学療法刺激による再生促進効果(リハビリテーション医学アプローチ)をそれぞれのユニットに分けて実施している。 ① 構造:関節軟骨最表層の構造を電子顕微鏡にて観察している。この結果からこれまでは注目されてこなかった最表層の三次元構造、構成成分が明らかになった(Fujioka R;英文国際誌投稿中)。 ② シグナル:関節軟骨最表層の細胞がPGE2受容体のうちのEP2受容体を発現していることを明らかにし、EP2受容体を介したシグナルが細胞増殖を促進、基質破壊を抑制している事を明らかにした(Mitsui H; Arthritis Res Therに掲載)。 ③ 理学療法刺激による再生促進効果:今年度は主に物理療法による効果検証を実施した。この結果から超音波刺激によって関節軟骨の基質破壊が抑制されることが明らかになった(Ito A;Ultrasound Med Biolに掲載 )。 今後は平成23,24年度に実施した研究結果を統合して実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は①構造(解剖学、病理学アプローチ)、②シグナル(分子生物学、薬理学、再生医学アプローチ)、③理学療法刺激による再生促進効果(リハビリテーション医学アプローチ)をそれぞれのユニットに分けて実施しているが、それぞれについて結果を出し、国際誌発表、国際学会発表を実施しており、予定していた研究目標には到達していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、各ユニットに分かれて実施していた研究内容を統合し、当該テーマである軟骨幹細胞の存在から臨床応用までの提起を行っていく予定である。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] 幹細胞は万能か?2012
Author(s)
青山朋樹
Organizer
第8回日本移植・再生医療看護学会学術集会
Place of Presentation
京都市
Year and Date
20121013-20121013
Invited
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