2013 Fiscal Year Annual Research Report
障害程度及び受障時期別にみた視覚障害者の音源定位能の検討と移動支援装置への応用
Project/Area Number |
23300212
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
田内 雅規 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (00075425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大倉 元宏 成蹊大学, 理工学部, 教授 (30119341)
中村 孝文 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (70144061)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 視覚障がい者 / 音源定位 / 反響定位 / 心理的負荷 / 音響ビーコン / 歩行 / 誘導 / ストレス |
Research Abstract |
本年度は、(1)音源定位におけるフィードバック訓練効果の空間的汎化に関する検討、(2)エコロケーション評価法に関する検討、(3)立体音響シミュレーターを使った音源定位の計測に関する検討、(4)脳波を用いた音源定位能の計測、(5)音案内ビーコンの音源定位性確保の要件の検討、の5点について研究を実施した。先ず(1)の音源定位能における訓練効果であるが、定位時の正しい位置からの‘ずれ量’をフィードバックすることによって、高い音源定位能が確立されるが、それが確立された後にどの程度まで維持されるかを、条件を変えて検討した。その結果、フィードバックを与えない条件で訓練を続けると約3カ月で定位能は訓練前のレベルに戻ることが分かった。一方低頻度で訓練してもフィードバックがあればいったん確立した定位能は維持されることが分かった。(2)の反響定位は、反響定位の成績と原音の長さとの関係について検討を行った。その結果、信号音の長さが100msec以下で反響定位能が著しく低下することが明らかになった。(3)の立体音響シミュレーターを用いた音源定位能の計測であるが、5~10度以上であれば2音源を明確に分離できることが確認され、通常の音源定位能計測に使用できる水準に達したことが確認された。(4)の脳波計測による他覚的音源定位能分析について、効率性を上げるために幾つかの高速信号処理法を考案し適用したが、必ずしも満足のゆく結果が得られなかった。(5)音響ビーコン利用時のマスキングによる偏軌傾向について、左右の耳のマスキングの程度が異なる条件で音源に向かって直進を求めたところ、誘導音源が実際よりもマスキング程度が低い耳の側に定位されることが判明し、偏軌特性に対するマスキング効果の実態が明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)