2012 Fiscal Year Annual Research Report
日本舞踊を中心とした身体重心の可視化及び教育支援システムの開発と検証
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23300225
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
丸茂 美惠子(丸茂祐佳) 日本大学, 芸術学部, 教授 (70297860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 央 日本大学, 芸術学部, 教授 (20307888)
入江 寿弘 日本大学, 理工学部, 教授 (60184842)
篠田 之孝 日本大学, 理工学部, 教授 (80215988)
小沢 徹 日本大学, 芸術学部, 助教 (70584788)
三戸 勇気 日本大学, 芸術学部, 助教 (10451303)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 舞踊教育 / 日本舞踊 / モーションキャプチャ / 3DCG / 動作解析 / 巧みさ / 慣性センサ / 教育支援システム |
Research Abstract |
当該年度に実施した研究課題とその成果は以下の通り。 1.動作解析 ①同一演者・同一演目の経年変化による動作比較:モーションキャプチャ計測2年目。その成果は(1)主観的・客観的検討から重心位置の安定性を認識。(2)身体重心の軌跡が狭くなる傾向を指摘。②舞踊行為の「巧みさ」の抽出:(3)「巧みの技」継承支援システムを構築し、継承支援の補助的ツールとしての有効性を確認。(4)平均モーション法を用いて特徴量を抽出中。③床反力計と組み合わせたモーションキャプチャ動作解析:(5)<巴回り>の動作解析を重点的に行い、上・下半身の重心位置から年代(熟達度)による舞踊動作の分類が行える見通しを得た。(6)「腰を入れた」動作についてバイオメカニクス的側面からも検討中。 2.教育支援システムの開発 ①動作の可視化による教育支援システムの開発:(7)独自の動作解析により身体重心の水平面軌跡、高さの時系列波形等を視覚的に理解しやすい教育用支援システムを構築。(8)そのシステムにおいて最大5人(5回)分の同時比較が可能となった。②イメージトレーニング・システムの開発:(9)当該年度ビデオ撮影した素踊り「供奴」のアニメーション化を開発中。③センサーを用いたリアルタイム計測による3DCGの開発:(10)慣性センサとサーボアクチュエータを用いた動作提示システムを試作。(11)教育支援システムとして利用するための手法についての検討の必要性が課題。 3.教育支援システムの検証 ①モーションキャプチャ利用のフィードバック・ループの検証:(12)2年間にわたるアンケート調査を実施し、自己研鑽のためのフィードバック・ループの効果を確認。②開発された教育支援システムの検証:最終年度で実施。 日本舞踊は「腰」、すなわち重心位置が巧拙の判断の根拠となる。以上、経時変化の解析からも「腰」の安定性が重要であることが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画調書の「研究計画・方法」に則って実験並びに研究をほぼ予定通りに実施し、「9. 研究実績の概要」で報告した通り、研究課題に即して15本の発表を行い、地道ではあるが成果を出していること。
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Strategy for Future Research Activity |
《今後の推進方策》 ①研究計画書の「研究経費」《研究費の妥当性》で述べたように、学会発表で行ってきたものの論文化をはかる。 ②同様、構築した教育支援システムを成果物として残すよう開発を進める。 ③当該研究課題を発展させたテーマを設定し、次につながる研究意欲を高める。 《遂行上の問題点》大きな問題点はない。
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Research Products
(15 results)