2011 Fiscal Year Annual Research Report
12年間(小学1年生から高校3年生まで)の疾走能力の縦断的分析
Project/Area Number |
23300227
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
有川 秀之 埼玉大学, 教育学部, 教授 (80232057)
|
Keywords | 疾走能力 / 縦断的分析 / 小学生から高校生まで / 身長発育速度 |
Research Abstract |
研究の目的は、平成22年度まで行ってきた小学生から中学生までの発達に伴う疾走能力の縦断的検討を、高校3年生まで継続することによって、発育発達の個人差を考慮した疾走速度の詳細な発達研究を行うためであった。そこで、平成23年度に高校1年生で小学2年生から毎年継続して分析できた対象者(79名)に対して、さらに3年間の継続実験への参加協力依頼を行い、了承を得られた対象者は11名(男子7名、女子4名)であった。 したがって、11名の対象者について、50m走を走ってもらい、側方からビデオ撮影し、10mごと5区間の疾走速度、ストライドやピッチなど動画ソフトで分析し、平成15年度から蓄積している縦断的データに加えた。また、発育発達の個人差を考慮できる身長発育速度ピーク(PHV)年齢を算出するため、身長や体重の測定も行い、蓄積しているデータに加えた。 また、対象者に関して縦断的分析の欠点であるデータ数の減少が起こりえるため、平成15年度に小学1年生から分析を続けている平成23年度中学3年生(男子31名、女子25名)についても、中学校に実験協力を得て、身長や体重の測定、新体力テスト時に50m疾走のビデオ撮影を行い、疾走速度、ストライド、ピッチなどデータ分析を行い蓄積した。次年度に継続実験の協力依頼を行う必要があるが、2学年を対象として研究を行うことでデータ数の減少が起こっても計画を遂行できると考えている。 これらの結果は、単年度の結果分析のため、論文等にしていないが、継続することによって結果は報告していきたい。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
縦断的分析の欠点である実験対象者の欠落があったが、継続的に分析してきたデータと同様に、実験データを積み重ねることができたため、おおむね順調であった。
|
Strategy for Future Research Activity |
実験計画や測定方法に問題はないが、実験対象者の欠落がないよう、連絡を密にとり協力いただけるよう趣旨を説明していきたい。
|
Research Products
(1 results)