2012 Fiscal Year Annual Research Report
大腿部深層筋である中間広筋を含む大腿四頭筋機能の総合的な解明
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23300239
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
秋間 広 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 准教授 (40292841)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 中間広筋 / 大腿四頭筋 / 表面筋電図 / 屍体 / 膝伸展運動 / 筋活動 |
Research Abstract |
今年度は動的膝伸展運動中の中間広筋を含む大腿四頭筋の神経筋活動(実験1),等尺性膝屈曲筋力発揮中の中間広筋を含む大腿四頭筋の神経筋活動(実験2)および屍体を用いた大腿四頭筋の筋形状(実験3)について検討した.実験1においては,様々な負荷を設定して,動的な膝伸展運動を行ったが,最大挙上重量の60%以上の負荷で関節角度90度-115度において中間広筋の神経筋活動が他の筋と比較して有意に高値を示した.これは,膝関節伸展初期にこの筋が大きく貢献していることを示唆している.実験2においては,中間広筋の神経筋活動が膝関節の伸展だけでなく屈曲時においても,他の大腿四頭筋と比較して有意な高値が示された.この結果から中間広筋は屈曲時に膝の安定性を高める重要な役割を担っていることが示唆された.実験3においては,Thiel法という非常に新しい固定法による屍体5体(計10脚)を用いて,解剖による中間広筋と外側広筋の筋束長の実測および超音波エコーによる筋束長の計測との関係について検討し,これまで明らかにされてこなかった中間広筋と外側広筋の筋束長の測定精度について検討した.その結果,超音波エコーの縦断画像に描写された筋束長と描写されていない筋束長の推定により算出した筋束長が,実測による筋束長と非常に高い級内相関係数が両筋において示された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本申請で行った実験結果が国際誌に採択されつつあり,また本年度に行った研究も順調に論文投稿をしているため,当初予定していた計画通り順調に進んでいると判断した.また,実験遂行に関して大きな問題点もない.現在は新しいテクニックを用いて,本研究計画に挙げた目標を達成できるように進めている段階である.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は特に大きな変更は現在のところ予定していない.また,大きな問題点もないことから順調に実験を遂行することができるものと考えている.今後は,物品として購入した電気刺激装置を用いて,大腿神経への直接刺激により誘発張力を発揮させ,中間広筋を含む大腿四頭筋からM波を記録する方法を習得している.これにより,さらに基礎的な観点から中間広筋と他の大腿四頭筋の収縮特性を検討することができると考えている.
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Research Products
(22 results)