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2011 Fiscal Year Annual Research Report

「笑い」によるストレスレスキュー効果の検証

Research Project

Project/Area Number 23300249
Research InstitutionFoundation for Advancement of International Science

Principal Investigator

村上 和雄  公益財団法人国際科学振興財団, バイオ研究所, 所長 (70110517)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堀 美代  公益財団法人国際科学振興財団, バイオ研究所, 研究員 (90399329)
坂本 成子  公益財団法人国際科学振興財団, バイオ研究所, 研究員 (60419869)
大西 淳之  東京家政大学, 家政学部, 准教授 (40261276)
鮎澤 聡  筑波大学, 人間総合科学研究科, 講師 (20400682)
松下 明  筑波大学, システム情報工学研究科, 研究員 (80532481)
Keywords笑い / ストレス / fMRI / SOC / 多元的共感尺度 / functional connectivity
Research Abstract

我々はこれまで健康やストレスとの関連において「笑い」の心身に対する影響を様々な角度から検討してきたところ、「笑い」が、2型糖尿病患者の食後血糖値の上昇を著しく抑制し、その際に末梢血白血球で発現変動する遺伝子の発現が調節されることを明らかにした。また、心理指標において「笑い」が「活気」を増し、「怒り」「疲労」「混乱」の陰性感情を減少させる効果があった。本研究においては、「笑う」という活動そのものではなく、個々の「笑いやすさ・笑いにくさ」(「笑い」の感受性)に注目する。そこで本年度は、「笑いやすさ・笑いにくさ」という個人の資質の相違が反映される脳領域や活動パターンの違いをfMRIで明らかにすると共に、健康生成論の考えに基づくストレス対処力の指標である「SOC(Sense of Coherence)」レベルとの相関を検討した。募集した健常な大学生82名(男43名、女39名)を対象に、SOC、多元的共感尺度、気分尺度(POMS(Profile of Mood States)、DAMS(Depression and Anxiety Mood Scale)によるアンケート調査を行い、fMRI測定を実施した。定常状態時(映像を視聴しない5分間)、「笑いを誘発する」動画映像の視聴時(5分間)、対照として「風景」映像の視聴時(5分間)、それぞれにおけるfMRIの測定を行った(計約20分間)。この時並行して心電図の測定も行った。fMRI測定後に、視聴した映像の感じ方の評価はVAS(Visual Analog Scale)を用いた。82名の被験者のストレス対処力(SOC、13検法)は、最低値が34点、最高値が76点、平均値が52.4±9.92(±SD)となり、ストレス対処力を低、中、高群の3つに群分けできることが分かった。現在、ストレス対処力(SOC)のほかに「笑い」の感受性に対する心理的資質、および自律神経機能の反応性に応じ、被験者を群分けし、群毎に、取得したfMRI情報を元に脳活動領域を特定し、その活動パターンや活動領域間の関係(functional connectivity)を求め、各群の特徴を解析中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

fMRI測定の予備実験が10月までかかったことと、計画した実験用の倫理申請の手続きや被験者募集に時間を要したことから、本実験の開始が12月からになった。すべてのデータ取りは年内に終えることができた。データ解析は現在、実施中である。

Strategy for Future Research Activity

H24年度の6月を目標に、H23年度の結果を解析し、ストレス対処力(SOC)や「笑いやすさ・笑いにくさ」という個人の資質の相違が反映される脳領域や活動パターンの違いを見出す予定である。その結果をもとに、ストレスに対する感受性と関連すると予想される脳の活動領域間の関係(functional connectivity)を明らかにする。

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Published: 2013-06-26  

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