2011 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の転倒予防を目的としたセミオーダーメード型運動介入の確立
Project/Area Number |
23300254
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
坪山 直生 京都大学, 医学研究科, 教授 (90261221)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 実 京都大学, 医学研究科, 助教 (30525572)
市橋 則明 京都大学, 医学研究科, 教授 (50203104)
|
Keywords | 転倒 / 高齢者 / セミオーダーメード |
Research Abstract |
65歳以上の高齢者の約3Q%は1年間に1回以上転倒することが報告されており、その社会的影響は非常に大きい。高齢者の転倒要因は非常に多岐にわたるが、中でも身体機能低下の寄与率は大きい。我々はこれまでの調査によって、比較的元気な方(日常生活で歩行補助具が必要とならない程度)であれば二重課題処理能力の低下が、比較的虚弱な方(日常生活で何らかの歩行補助具が必要となる程度)になると筋力低下が主要な転倒要因となることを明らかにした。つまり、高齢者の転倒予防を目指す際には、身体機能レベル別にトレーニング内容を変更し、対象となる集団の機能特性に応じた介入が求められる。 本研究の目的は、高齢者における有用な転倒予防法の確立に向けて、セミオーダーメード型の運動介入方法を検証することである。そのために、23年度はまずレジスタンストレーニングの効果検証を行った。 要介護認定を受けた高齢者324名(75,8±4.5歳)を対象に週に2~3回の頻度でトレーニングを実施したところ、筋肉量はトレーニング開始6か月後から徐々に増加し、12ヶ月間で5.5%増加することが示唆された。3ヶ月経過時点では、筋肉量に有意な増加は認められなかったことから、虚弱高齢者に対するレジスタンストレーニングでは少なくとも6ヶ月以上継続実施することが重要であることが示唆された。ただし、一般高齢者など異なる機能レベルの集団においては、今回の結果と異なることも十分に予想されるため、今後検証が求められる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定とほぼ同じタイムスケジュールで進行している。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後はレジスタンストレーニングのみでなく、二重課題処理能力向上プログラムも含めたセミオーダー型の転倒予防介入の効果検証を検証していく。
|
Research Products
(19 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Journal Article] Reliability and validity of gait analysis by Android-based smartphone2012
Author(s)
Nishiguchi Shu, Yamada Minoru, Nagai Koutatsu, Mori Shuhei, Kajiwara Yuu, Sonoda Takuya, Yoshimura Kazuya, Yoshitomi Hiroyuki, Ito Hiromu, Okamoto Kazuya, Ito Tatsuaki, Muto Shiyo, Ishihara Tatsuya, Aoyama Tomoki
-
Journal Title
Telemedicine and E-Health
Volume: (In press)(印刷中)
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-