2013 Fiscal Year Annual Research Report
中高齢者の下肢筋プロポーションが生活動作能力に及ぼす影響
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23300255
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
村木 里志 九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 准教授 (70300473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福元 清剛 静岡大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (60600129)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 老化 / 超音波 / 筋肉 / 歩行 |
Research Abstract |
1、下肢筋プロポーションと生活動作の遂行レベルとの関係 65歳以上の高齢者男女を対象に、超音波筋横断面積計測システムを用いて下肢筋プロポーション(各下肢筋群の面積、大腿部筋面積/下腿部筋面積、伸筋面積/屈筋面積など)を計測し、介護の有無や生活動作(走行、歩行、階段昇降)の遂行レベルとの関係性を検討した。身体的に自立している後期高齢者群(75歳以上)は、同じく自立している前期高齢者群(65~74歳)と比べて下肢筋プロポーションの差が小さかった。一方で介護が必要な後期高齢者群(75歳以上)は大腿部および下腿部とも筋面積が小さかった。また、各生活動作の遂行レベルが低い者も同様に、大腿部および下腿部とも総筋面積が小さかった。特に女性において大腿部総筋面積における膝関節伸展筋群筋面積の割合が生活動作遂行レベルにより強く影響していた。以上のことから、自立や生活動作の遂行には望ましい下肢筋プロポーションがあることが示唆された。 2、下肢筋プロポーションと歩行動作との関係 自力での歩行な65歳以上の高齢者女性を対象とし、平地で裸足歩行(歩行速度は任意)を行わせ、下肢筋プロポーション(前述)と歩行動作との関係を検討した。歩行動作は赤外線カメラを用いた三次元動作解析システムにより計測し、歩行動作に関わる様々なパラメーター(歩行速度、ステップ長、歩調、遊脚・立脚期、股・膝・足関節角度の動態、爪先挙上高など)を解析した。その結果、下腿の底屈筋群面積が大きい者はステップ長や歩行速度が大きくなるなど、下肢筋プロポーションと歩行パラメーターに様々な有意な関係性が認められた。以上のことから、歩行動作から下肢筋プロポーションを推測できる可能性が示唆された。尚、上記研究以外に、高齢者女性と若年者女性の歩行動作を比較し、加齢の影響が表れやすい歩行パラメーターの検討も行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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