2011 Fiscal Year Annual Research Report
電動アシスト自転車と太陽光発電の利用によるおでかけ型介護予防の町づくり
Project/Area Number |
23300260
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
西條 美紀 東京工業大学, 留学生センター, 教授 (90334549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川本 思心 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 特任助教 (90593046)
植田 譲 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (80533760)
大塚 裕子 公立はこだて未来大学, メタ学習センター, 准教授 (10419038)
鈴木 努 情報システム研究機構, 新領域融合研究センター, 特任研究員 (00595291)
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Keywords | 介護 / 電動アシスト自転車 |
Research Abstract |
本年度は研究を実施するために必要な以下にあげる協力自治体・企業・地元住民との体制づくりと、基礎的データの収集を行った。 1)本研究グループ、掛川市、ヤマハ発動機・ヤマハモーターエンジニアリングと協議の上、本研究グループから両社への研究依頼書を作成して依頼を行い、研究計画書を共有した。 2)アシスト自転車の活用方法について情報交換を行い、認識を統一するために、掛川市の包括支援センター職員、掛川市高齢者支援課職員等と試乗会、意見交換会を実施した('11年9月29日)。 3)厚生労働省の「基本チェックリスト」や先行研究による高齢者の社会関連性分析項目、各地の電動アシスト自転車モニター調査等の先行研究を調査した。また、高齢者を対象とした試乗会を行い、アシスト自転車の操作に関する質問紙・ヒアリング調査を行った('11年11月15日)。 4)自転車モニターとなる高齢者の母集団の状況を把握するために、掛川市が実施した一般高齢者および要介護対象者質問紙調査のデータ提供を受け、分析を行った。 5)掛川市役所、地元自転車関連NPOなどのヒアリングや街区調査によって、市内2か所(桜木地区・西掛川地区)をモニター実施地区として選定した。 6)1)~5)までの結果を掛川市・ヤマハ発動機・ヤマハモーターエンジニアリング・地元住民と共有するために、関連分野専門家の講演を交えたワークショップを開催した('11年10月28日、'12年1月9日、3月26日)。また広報のためのイベントを開催した('11年11月18-20日、'12年2月19日)。 7)モニター調査実施のためにヤマハ両社や介護施設関係者と慎重に検討を行い、実施に当たってのモニター条件、保険加入、同意書を作成し、平成24年度からのモニター調査実施の準備を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画通り、研究協力者との体制づくりを行い、専門家および高齢者を対象とした試乗会を行った。質問紙調査は当初独自に行う予定だったが、掛川市が実施した調査のデータを利用できることとなった。平成24年度から行うモニター調査実施に必要な協力体制の確立、基礎的な知見の整理、モニター地区の選定についても達成しており、研究はおおむね順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度以降は、電動アシスト自転車の貸し出しモニター調査を行って、電動アシスト自転車と街環境、コミュニティをあわせた社会的なお出かけ機能の分析を行う。開発中の虚弱高齢者向け4輪電動アシスト自転車については関係者の懸念が大きいため、まず介護施設・リハビリ病院内での利用について検討し、その後屋外での利用について検討を進める。また、本研究は人を対象とした研究であるため、東京工業大学が定める倫理審査委員会の審査を経てからモニター調査を実施する。
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