2013 Fiscal Year Annual Research Report
世代間交流に基づく小規模コミュニティの形成に関する総合的研究
Project/Area Number |
23300261
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
中井 孝章 大阪市立大学, 生活科学研究科, 教授 (20207707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠田 美紀 大阪市立大学, 生活科学研究科, 准教授 (10285299)
松島 恭子 大阪市立大学, 生活科学研究科, 教授 (20132201)
三船 直子 大阪市立大学, 生活科学研究科, 教授 (30336929)
長濱 輝代 大阪市立大学, 生活科学研究科, 准教授 (40419677)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 世代間交流 / インタージェネレーション / 宅幼老所 / 回想法 / 小規模コミュニティ / 幼老統合ケア / 居場所 / 伝承文化 |
Research Abstract |
今年度も昨年度と同様、地域の子ども(特に小学生)と高齢者が協力し合いながら、菅笠づくりおよび菅の工芸品づくりと菅田づくりを行った。さらに今年度は、前に実施した地域カルタづくりの実践を手がかりに、子どもと高齢者がチームを組んで、地域に馴染みのあるストーリーから成る紙芝居を共同制作した。従来の世代間交流であれば、既成の教材、たとえば販売されているモノを媒介とする方式となるが、共同制作ではまず各チームの個々人が絵や文章を作成し、その作成したものを各チームの編集会議で議論することにより推敲してもらい、それを参考に再度、個人が元の絵や文章を書き直す、そして紙芝居を完成させる、というものである。共同制作では、個人として「書き手」、編集会議の一員として「読み手」、再び「書き手」となるため、従来の世代間交流よりも、作品の完成に向かってより深くかかわることになる。しかも、チームごとに共同制作した紙芝居のコンテストにあたって紙芝居の読み方について参加者が紙芝居の専門家から指導を受けた。これら一連の活動の効果は参加者へのインタビュー調査で検証したが、約90%の参加者が交流のみならず、1つの作品を共同制作したことについて有意義もしくは楽しかったと回答した。その効果は、通常の世代間交流を上回るものであった。また、紙芝居のコンテストは、参加者だけでなく、それを鑑賞した地域の人たちにとって、世代間交流の効果をあらためて実感する機会となり得た。 今年度は、昨年度までと同様、コミュニティそのものの多世代化に向けて地区の共有施設といえる、自治会館-街区公園-小学校-菅田-菅笠保存会館-神社-高齢者施設を活動内容に合わせて移動しながら、世代間交流実践を展開した。こうした空間認識により、参加者はをあらためて街づくりの必要性を自分なりに考える機会となり得た。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)