2013 Fiscal Year Annual Research Report
衣服に付着した体臭成分の分析と不快臭が快適性に及ぼす影響の評価
Project/Area Number |
23300266
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Research Institution | Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
永井 伸夫 文化学園大学, 服装学部, 教授 (80207969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 照子 文化学園大学, 服装学部, 教授 (30060817)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 体臭 / 衣環境 / ガスクロマトグラフ質量分析 / サーマルディソープション |
Research Abstract |
衣服およびヒトが生活習慣の中で身につける広範囲の素材について,そこから発生する体臭成分について包括的に分析し,これらがヒトに及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。 平成25年度は,人体から発せられる体臭成分に着目し,短時間でより多くの成分を採取できる可能性を持つ捕集ツール,MonoTrap RGPS TD(GL Science)を用い体臭成分を採取し,さらに主な成分について定量分析を行った。また,官能評価を行うことでヒトの嗅覚による評価も検討し定量分析したデータと照らし合わせることにより,検出された体臭成分の種類や量との関係性の評価を行った。 被験者は健康な若年女性5名(22.0±1.2歳)と若年男性5名(23.4±2.4歳),中高年男性5名(54.6±4.6歳)の計15名とし,配布した洗剤及びタオルを使い入浴した後,配布した寝衣に捕集ツールを添付し,就寝時(7~8時間)の体臭成分を捕集した. 捕集剤(MonoTrap)を用いたことにより,従来の研究では体臭成分の採取に少なくとも30時間程を要していたが,7~8時間程に短縮でき,更にこれまでの約1.5倍の種類の成分を検出することができた。また,捕集された成分の濃度も,個人差はあるものの,従来の長時間かけて採取した方法を大きく上回る濃度で検出される結果となった.全被験者の試料から脂肪酸の酸化成分であるアルデヒド系化合物のn-nonanalやn-decanalが検出された.さらに定量分析を行った結果,高濃度において油っぽい臭いを放つn-decanalが若年男性被験者において比較的多く検出された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)