2012 Fiscal Year Annual Research Report
技術的概念の獲得を目指した中高の系統的ロボット学習法の開発と評価
Project/Area Number |
23300282
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
村松 浩幸 信州大学, 教育学部, 教授 (80378281)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
針谷 安男 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (30008932)
関根 文太郎 京都教育大学, 教育学部, 教授 (30236096)
杵淵 信 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30261366)
川崎 直哉 上越教育大学, 副学長 (40145107)
水谷 好成 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (40183959)
田口 浩継 熊本大学, 教育学部, 教授 (50274676)
紅林 秀治 静岡大学, 教育学部, 教授 (60402228)
渡辺 辰郎 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 学術支援専門職員 (70011179)
渡壁 誠 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (70182946)
山本 利一 埼玉大学, 教育学部, 教授 (80334142)
松岡 守 三重大学, 教育学部, 教授 (90262980)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 産業・技術教育 / ロボット / 技術・家庭科 / 技術的概念 / 中学校 / 高等学校 / 教材 / カリキュラム |
Research Abstract |
本研究は,ロボット学習を通してトレードオフ,効率,制御・システム等の技術的概念を生徒に獲得させるロボット学習教材およびカリキュラムの開発が目的である。平成24年度の研究成果は以下の2点である。 1)技術的概念(効率,制御・システム,信頼性・安全性など)を獲得させる学習方法 複数の実践を行い,日本産業技術教育学会全国大会及び支部会で研究発表を行った。効率については,前年度開発した消費電力の視覚化教材を活用した実践や基礎研究が進んだ。また。制御・システムについては,標準問題の開発が完了した。信頼性,安全性については,安全技術についての意識尺度を完成させ,日本産業技術教育学会誌に論文投稿し,掲載された。 2)ロボット学習における中学校と高等学校の系統性 このテーマについては,中学校のみならず高校(情報)とも連携する形で進めた。委員会および実践協力の先生方は,メーリングリストを活用し,日常的に情報交換や共有をおこなった。また,2013年1月5日に東京にて,研究分担者及び研究協力者に加え,高校情報科の先生方,30名による合同研究会を開催した。プロジェクトの研究報告や実践報告をおこない,中学校・高等学校の各実践についての情報交換をすると共に,プログラム,ロボットを通しての中・高の交流について,活発な議論がなされた。以上の成果や研究会の様子については,下記のWebサイトにて公開をした。ロボット学習プロジェクトサイト:http://www.mura-lab.info/kaken/
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1)技術的概念(効率,制御・システム,信頼性・安全性など)を獲得させる学習方法について 小テーマ毎に複数の実践が行われたが,概ね良好な結果を得られた。またテーマ毎に複数の学会発表がなされると共に,その1部は査読論文にすることもできた。 2)ロボット学習における中学校と高等学校の系統性について 中学校と高等学校の先生方での合同の研究会を開催し,情報共有や議論が進んだことと,系統性を持たせたカリキュラムについての実践の見通しが明確にできた。また,次年度の研究計画が明確化できた。
|
Strategy for Future Research Activity |
3年間のプロジェクトのまとめの年度である。 前年の研究成果を踏まえ,25年度はさらにブラッシュアップした実践を行い,研究を深めていく。また,日本産業技術教育学会での全国大会はじめ,複数の研究発表を予定している。同時に他学会や研究会にも積極的に参加し,プロジェクトの成果を報告したり,交流したりしていく予定である。さらに,25年度は,前年の研究会を拡大させ,中学校技術科と高校情報科と関連させたシンポジウムをより大きな規模で開催することを予定し,研究成果を広く公開する予定である。
|
Research Products
(10 results)