2011 Fiscal Year Annual Research Report
「生物多様性戦略」に向けた持続可能な開発のための教育(ESD)に関する総合的研究
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23300291
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
阿部 治 立教大学, 社会学部, 教授 (60184206)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 敏正 北海道大学, 教育学研究科, 教授 (70093648)
諏訪 哲郎 学習院大学, 文学部, 教授 (00129222)
岡島 成行 大妻女子大学, 家政学部, 教授 (60316338)
朝岡 幸彦 東京農工大学, 農学研究院, 教授 (60201886)
降旗 信一 東京農工大学, 農学研究院, 准教授 (00452946)
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Keywords | 環境教育 / ESD / 持続可能性 / 生物多様性 / 持続可能な開発 |
Research Abstract |
本年度は、「生物多様性教育研究会」を設置し、当該研究課題に関する先行研究成果をメンバー間で共有することから開始した。そして、主として地域で行われている研究を中心に進めるため、社会教育や地域づくり教育、ESDの観点からの研究を中心に、下記のような研究活動を実施した。 ・「持続可能で包容的な地域づくり」をめざし、環境問題と社会的排除問題に取り組む地域再生と教育再生にかかわるESDのあり方を検討した。 ・佐渡市、羅臼町、石垣島、西表島を訪問し、自然生態系の保護を通じたESDの取り組みについての調査を行った。 ・岩手大学、北海道教育大学釧路分校を訪問し、環境教育専攻の研究者と生物多様性保全とESDのあり方について意見交換を行った。 ・韓国を訪問し、韓国の高校の新規環境科目「環境と緑色成長」における生物多様性やESDの扱われ方について韓国の環境教育関係者から意見聴取を行った。また、「環境と緑色成長」に新たに採用された学生による「環境プロジェクト」の進行過程と具体的な成果の実態把握を行った。 ・国際生物多様性センター(ローマ)を訪問し、植物遺伝資源の保護と使用に関する国際的な取り組みについて意見交換を行った。また、自然環境保全と景観保全を両立するIBorghipiu' belli d'Italia(BBI)運動及びSlow City運動に取り組む自治体の訪問調査を行った。 ・マレーシア・サバ州の原生熱帯雨林において生物多様性教育を実施しているBorneo Rainforest Lodge(BRL)の訪問調査を行った。 さらに研究成果の一部を2011年に米国に開催された北米環境教育学会や2012年にカナダで開催されたアジア研究学会にて発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「生物多様性研究会」を設置することで研究者間での先行研究成果の共有が円滑に行われた。そして、そこで明らかとなった課題をもとに、国内外の各地において社会教育や地域づくり教育、ESDがどのように展開されているかを十分に調査することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、主として学校教育や教師教育、教科教育における生物多様性教育のあり方についての研究を中心とし、生物多様性研究会の活動を推進していく。 最終年度には、生物多様性教育に関するこれまでの調査と分析を活用し、主としてコミュニケーション・普及啓発のあり方についての研究を中心に実施する。
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Research Products
(19 results)
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[Book] 環境教育2012
Author(s)
日本環境教育学会(編)、阿部治, 他共編著
Total Pages
213
Publisher
教育出版
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